2015年登場し一大センセーションを巻き起こしたYZF-R1/Mが、2017年モデルでのユーロ4対応を経てついにマイナーチェンジを実施。念願のクイックシフターで念願のダウンシフト対応を果たした。
ダウンシフト導入と同時にECUも改良
2015年デビューのYZF-R1/Mは、自社開発の6軸センサーを装備した電脳装備を誇り、ほぼフル装備と言ってもいい完成度を誇っていたが、唯一泣き所があった。それがクイックシフターのダウン側で、次のモデルチェンジでの搭載が期待されていた。そしてこの2018年モデルでついにQSS=クイックシフトシステムのアップデートを果たした。もちろんダウンシフトの対応で、これでクラッチを握らずにシフトダウンができるようになる。またメーター上でモード1と2の設定ができるので、走行シーンに最適なセットアップも可能となる。さらには、ダウンシフトの対応に合わせてECUのマッピングも改良され、LIF=リフトコントロールもより洗練されたものになっている。
R1MはオーリンズスマートEC2に進化
YZF-R1Mに装備されているオーリンズ製のERS=エレクトロニックレーシングサスペンションは、6軸センサーの情報をベースにアクティブに減衰力を調整することができるシステムで、スマートECと呼ばれている。2018年型R1Mにはこれの2.0バージョンが搭載され、ブレーキ、コーナリング、加速とそれぞれの状況でのセットアップが可能となった。
YZF-R6には’18新色登場
2017年型で10年ぶりに刷新されたYZF-R6も新色に。他のRシリーズと同じ欧州は青と黒の2色がラインナップされており、アメリカが3色展開なのも2017年と同様だ。