次世代のカフェとして生まれ変わった新型CB1000Rが、ミラノショーでベールを脱いだ。コンセプトモデルと同じミニマム&モダンなスタイルを体現。さらに、パワーモード+トラコンを投入し、軽量ハイパワー化を促進するなど走りも大幅に強化されている。
コンセプト車と共通スタイルで登場
10月に公開されたティザー映像の予告どおり、11月6日、EICMA(ミラノショー)でフルチェンジした新型CB1000Rが発表。先立って’17東京モーターショーで披露された「ネオスポーツカフェコンセプト」に続く、市販バージョンが本作となる。——またも本誌スクープがズバリ的中となった。
見どころは数多くあるが、まず注目すべきはデザイン。コンセプト車が表現していた塊感とミニマムさを上手く落とし込み、コンセプトである「ネオスポーツカフェ」に相応しい雰囲気を醸し出している。エッジの尖ったストリートファイターの従来型とは異なり、大人に似合うカフェレーサーに新生した。
【Engine】
中速レンジの加速はRRをも凌ぐ
新型CB1000Rは、中身も大幅に進化している。エンジンは、従来型と同様、旧CBR1000RR(SC57)の直4をベースとしながら、新たに電子制御スロットルを採用し、4段階から選べるパワーモード、HSTC(トルクコントロール)、アシスト&スリッパークラッチを獲得。最高出力は、ナント20ps増しの145.4psをマークした。さらに最大トルクを0.6kg-mアップしたほか、ギヤ比の4%ショート化などで中速域(6000〜8000rpm)のトルク特性を向上。3速130km/hまでの加速はCBR1000RRをも凌ぐ、とリリースに記されている。
【Chassis】
12kgのダイエットで斬れ味一段と鋭く
車体は、従来型から12kg減の212kg(装備重量)を達成。最高出力のアップに伴い、パワーウェイトレシオは20%もの劇的アップを果たした。フレームは、アルミダイキャストからスチールモノバックボーンとし、2.5kg軽量化。これに、新採用となるショーワ製のSFF-BPフォークとBRFC(バランスフリーリヤクッション)を組み合わせる。
同時に、ライポジはより自然になった。12mmワイド&13mm高くなったテーパーハンドルの採用によって、上体がラクチンに。シート高は+5mmmの830mmとなるが、絞り込んだ燃料タンクとシートで足着き性にも配慮している。
正式なアナウンスはないが、国内への導入は確実。日本仕様の正式発表を待ちたい。
【Accessories & CB1000R+】