「プロジェクトBIG-1」コンセプトによって1992年に生まれたCB1000&400スーパーフォア。この秋は1992年11月24日に発売したCB1000SFから25周年を迎えるとともに、2018年モデルの新型が発表されるという節目のタイミングとなった。ここでは本日発表された2018新型CB1300SF&SBを紹介するとともに、「プロジェクトBIG-1」の25年の歩みも振り返ってみたい。
1993年、BIG-1が第一歩を踏み出す
ネイキッドがブームになりつつあった1991年の東京モーターショーで、ホンダは「プロジェクトBIG-1」を標榜したコンセプトモデル・CB1000スーパーフォアを出展した。
◎水冷・4サイクル・DOHC・直列4気筒エンジンを搭載していること。
◎その体躯はあくまでもセクシー&ワイルドであること。
◎走る者の心を魅了する感動性能を有すること。
プロジェクトBIG-1はこの3点を基本方針としている。 このコンセプトを受け継ぎ市販版のCB1000スーパーフォアは1992年11月に発売。1994年にはビキニカウルを装着したT2が追加されるとともにリヤサスのフルアジャスタブル化などの変更を受けた。
1998年、初代1300はとにかく巨大だった
XJR1200、ZRX1100といったCB1000SFを超える排気量のライバル出現で、ビッグネイキッド界は重厚長大化していった。ホンダはこれぞ王者の風格とばかりに最大排気量の1284㏄でこれに応戦。車格もさらに迫力のデカさとなった。車重は従来比+13㎏の273㎏。リヤ2本サスにダブルプロリンク機構を用いるなど新機軸も投入されている。最高出力は100㎰。
2003年モデルで今につながるフルチェンジ
重厚長大化のトレンドは、世界的にユーザーがその大きさについていけず終了。フルモデルチェンジとなるSC54型ではFI化とともにビッグスポーツネイキッドの原点に立ち戻り20㎏もの軽量化が行われた。フラッグシップとしての迫力を保ちながら軽快なハンドリングを見せるSC54型は、それから幾度に渡る熟成や派生モデルの登場を行いながら現代まで続く。最新’18もこれがベースだ。
2010年はST誕生、2014モデルで5→6速に
2008年モデルで、H19年排ガス規制適合とともに前年の馬力自主規制撤廃を受けたホンダ第1号車としてパワーアップ。しかし、バランスを崩すことをよしとせず100→101㎰と最適化に近かった。さらに2010年モデルでは、’03以来のカチ上がったテールカウルが、落ち着きのあるテイストに変更。同時にライポジもアップライトなものとなり、サイドバッグ標準装備のスーパーツーリングを追加するなど、全体的にオトナのユーザーを意識したモデルチェンジを行った。そして、2014年モデルで長距離走行の快適性を高めるためにミッションを6速化。トップ&サイドケース装着のためにフレーム剛性バランスも見直された。