10月3日、第2弾となるZ900RSのティザームービーが約1か月ぶりにアップされた。今回新たに明らかになったのはフロントまわりやテールまわり、マフラーなどの形で、これによりZ900RSのコンセプトが見えてきた。それは走行性能とデザイン性の追求で、単なるネオクラとはしていないようだ。動画のキャプチャー画像とともに解説しよう。
走りの装備に妥協なし
9月6日の動画第1弾では、丸目のヘッドライトや砲弾型メーター、火の玉カラーのティアドロップタンクといったZ1/Z2のイメージを継承する上で欠かせない象徴的なディテールがチラ見せされるとともに、Z900RSというネーミングも公表。まずは、カワサキの源流であるZの現代版という位置づけを明確にしていた。
そして、10月3日の動画第2弾ではワインディングを気持ち良く駆け抜けて行ったシーンの後、フロントの足まわりをきっちりと見せているところから、走りの面をアピールすることが主な目的と思われる。Z900RSのフロントブレーキはラジアルマウントキャリパーに変更されている上に、倒立フォークボトムピースにはダンパー調整機構の追加が確認できるのだ。これはZRX1200ダエグがフルアジャスタブルサスを採用していたことから、後継機として同じレベルを保ちたいという意思の表れなのかも知れない。
走行性能に負けないデザイン性
機能面だけではなく、20本キャストホイールやメッキマフラーのディテールも見せていることから、第2弾の動画もデザイン性を高くアピールしている。特にリヤまわりが見えるシーンでは、Zシリーズならではの丸みを帯びたテールカウルエンドがしっかりと確認できる。そこにセットされるテールランプは、楕円か半円か…?! キャプチャー画像の解像度では判別しかねるが、それは今後の楽しみにとっておきたい。また、Z900譲りの水冷エンジンにはきっちりフィンが刻まれていることも判明。ネオクラシックモデルとして走りもデザインも妥協なく仕上げられているのだ。
とても同じプラットフォームを持つとは思えない仕上がり。今回の動画でエンジンのアップも映し出されており、Z900ベースであることも明らかになっている。当然、リヤもモノサスとなっている。バリオスでは、当初モノショックでリリースした後あえて2本ショックとしたバリオス2を発売したが、現代でそこまでやることはないようだ。欧州では2本ショックが敬遠される傾向があるのも考慮したのだろう。