2018年10月のインターモトショーから11月のミラノショーにかけて、世界のニューモデルが一気に登場したことは記憶に新しいだろう。WEBヤングマシンでは新車情報を逐一お届けしてきたが、本特集「2019世界の新車総図鑑」にてここまで判明しているラインナップをあらためて整理しておきたい。本稿ではドゥカティのムルティストラーダ/スクランブラー等の2019年モデル情報についてまとめた。
[新型]ムルティストラーダ950S
’17モデルで登場したムルティストラーダ950に上級版のSが’19で新登場。電子制御セミアクティブサスやコーナリングABS、アップ&ダウン対応のクイックシフター、フルLEDヘッドライト、5インチTFT カラー液晶ディスプレイ、クルーズコントロール、バックライト付きスイッチといった数々の装備を搭載。また、上位モデルの1260に装着されているサイドウイングを受け継ぐことで、フロントまわりをスリムな形状に変更。装備とスタイルで差別化を図っている。
[新型]ムルティストラーダ1260 エンデューロ
ムルティストラーダ1260は、1200よりも64cc多い1262ccの新エンジンを搭載して’18年に登場。可変バルブタイミングも備えたモデルだ。’19では、これにフロント19インチ、リヤ17インチのワイヤースポークホイールや30Lのビッグタンクを採用した“Enduro”が新バージョンとして追加。450kmを超える長い航続距離によって、あらゆる地形をノンストップで走破することを可能とした。足まわりにはセミアクティブ機能を持ったザックス製サスが奢られている。
[新型]モンスター821 ステルス
’18でユーロ4規制に適応したモンスター821は、821ccのテスタストレッタ11°エンジンを搭載し109psを発揮。燃料タンクやテールデザイン、サイレンサー、ヘッドライトも見直され、メーターもカラーTFTの新型となった。’19ではニューモデルの821ステルスも登場。KYB製φ43mmのアジャスタブルフロントフォークにビキニカウル、アップ&ダウン対応のクイックシフターを装備し、ブラックにストライプの入った専用カラーを身にまとっている。
[モデルチェンジ]スクランブラーアイコン
ドゥカティのネオレトロモデルであるスクランブラーが各バージョンをモデルチェンジした。もっともスタンダードな位置づけとなる“アイコン”は、ブレーキが新たにボッシュ製のコーナリングABSとなったほか、完全に新しくなったLEDデイタイムランニングライト(日本仕様は未装備)やオートキャンセル式となったLEDウインカーを装備。タンクのアルミ製サイドパネルもより丈夫なものとなっている。またクラッチが油圧式となりレバーもブレーキ側と同様に調整が可能となった。
[モデルチェンジ]スクランブラーデザートスレッド
バリエーションのひとつとなる“デザートスレッド”は、ワイヤースポークホイールを備えてオフロード走行を楽しめるようにしたモデル。アッパーフロントフェンダーやカラーコーディネートされた新シートも装備している。このモデルにはオフロード・ライディング・モードが搭載されており、ABSのオン/オフが選択可能になっているのが特徴だ。油圧式になったクラッチなど主要変更部分は“アイコン”に準じている。
[モデルチェンジ]スクランブラーフルスロットル
ホワイトのラインを境にブラックとイエローのツートンカラーに塗り分けられた車体が目を惹く“フル・スロットル”は、アメリカン・フラットトラッカーをモチーフに作られたバージョン。専用トラッカーシートやサイドゼッケンプレート、ワイドなテーパードハンドルバー、ショートフロントフェンダーなどが、その雰囲気をさらに高めている。なお、他バージョンと共通の新メーターはいずれもハンドル部にあるスイッチでコントロールできるようになった。
[モデルチェンジ]スクランブラーカフェレーサー
往年の“ドゥカティ125GPデスモ”をモチーフとしたシルバー・アイス・マットのグラフィックとブルーのフレームが与えられたカフェレーサーバージョン。ホイールは前後17インチのワイヤースポークとなっており、バーエンドミラーと合わせて’60 年代のクールなスタイルを演出している。その一方で、フロントブレーキには現代的なラジアルマウントのキャリパーやマスターシリンダーを持ち、実際のスポーツ性能もしっかり確保されている。
※ヤングマガジン2019年1月号掲載記事をベースに再構成
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