2018年のインターモトショーで新型KATANA(カタナ)が話題となっているが、初代GSX1100S KATANAの2年後に登場するのがこの1984年型GPZ900R。北米では初めてNinjaの名を冠した記念すべきモデルと主要な一族の歴史を振り返ってみたい。
Z1を継ぐ「マジック9」、水冷時代にNINJA降臨
Ninja─それはZと並んでカワサキを象徴するブランドネームだ。’80年代前半、時代が空冷から水冷へと変わっていく中、カワサキでも新たなマシンが求められ、”10年後のZ”を合言葉に初代Ninja・GPZ900Rを開発。圧倒的な動力性能で世界を席巻したインパクトは大きく、その後スポーツバイクの代名詞となったNinjaの名を持つマシンが数多く登場した。そしてGPレーサーを含めたすべてのモデルに共通するのが、”最強・最速”であることだった。現在、正式名称としてミドルクラスにまで広がったNinjaの名前は最強・最速の意味だけではなく、そのクラスにおいてベストパフォーマンスのバイク与えられる称号と言えるだろう。 ※ヤングマシン2014年5月号より
本当にこれで最後! 900ニンジャ最終型だ
GPZ900Rは2回の大きなモデルチェンジを受けている。1回目は’90年のA7でFフォークが径38mm→41mmに。Fブレーキは1ポットから対向4ポット&径300mmローターに強化、Fホイールは16→17インチに変更された。リヤまわりは18インチ継続ながらリム幅を広げ、130→150サイズのタイヤが標準に。ブレーキも1ポットから2ポットに変更されている。そして2回目は’99年のA12で、6ポットFブレーキ、コイルスプリングのリヤショック、ラジアルタイヤを装備した。’02年のA15で排ガス規制に対応し、カラーチェンジしたこのA16で最終仕様。これを逃すともう2度と新車で買えないのだ。 ※ヤングマシン2003年6月号より
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