平成28年排ガス規制により、2017年9月で生産終了となったモデルは多い。その中の1台、ヤマハのロングセラー・セロー250が1年の時を経て復活を遂げることになった。その詳細をお届けしよう。
フレーム部にキャニスターを追加
2018年7月25日、ヤマハが新型セロー250を8月31日に発売することを正式発表した。2017年9月に生産終了がアナウンスされた時も、後の復活をヤマハ自らツイッターで予告。確実視されてきた復活劇がようやく現実のものとなった。復活した新型セロー250は、トップの写真を見ての通り従来モデルとの変化は少ない。1985年から続く伝統のモデルの個性はそのままに、平成28年排ガス規制に対応。それに伴いO2フィードバック制御のFI(フューエルインジェクション)、蒸気ガソリンの外気への排出を低減するキャニスターを装備している。同時にリヤフェンダーとテールランプを一新した。
スペック面では車重が3㎏増加。一方、燃費は40km/L→48.4km/Lに向上し、最高出力は14kWと同じだが18ps→20psにアップ。他にも最大トルクは19Nm(1.9kg-m)/6500rpm→20Nm(2.1kg-m)/6000rpmに増強されており、これは圧縮比が9.5→9.7に高められた影響とも考えられそうだ。カラーバリエーションは、白×緑と白×橙は細部を変更しながら継続、ベージュが廃番となり白×青が新登場。価格は56万4840円で5万7240円アップした。
ツーリングセローも新型ベースに
ヤマハ発動機販売が手掛けるツーリングに適したアイテムを装備したアクセサリーパッケージ「TOURING SEROW(ツーリングセロー)」も2018新型セロー250に合わせて9月13日の発売日や新価格が発表された。従来と同様アドベンチャースクリーン、ハンドルガード、アドベンチャーリアキャリア、アルミアンダーガードを装備している。これら4アイテムのうちスクリーン、ハンドルガード、リアキャリアは専用開発パーツで、セローのデザインを手がけてきたGKダイナミックスのデザイナーが担当、イメージを損なわない仕上がりで人気となっている。