今年のモーターサイクルショーでモンキーの生産終了がアナウンスされ、50周年記念車第一弾の「アニバーサリー」に注文が殺到。そしてファイナルとなる「50周年スペシャル」は抽選による限定販売となり8月26日に抽選会が行われた。だがそれで終焉ではない。ホンダは次世代モンキーをスタンバイさせている。
東京モーターショーで発表か
ついに、この8月31日を持って超ロングセラーのモンキーが生産終了となる。モンキーと言えば、カワイイ姿が支持され続け、50年の歴史を誇る名車。’09年型の全面刷新で、今後も環境規制のクリアは問題ない……と思われてきたが、8月26日に抽選が行われた500台限定のモンキー50周年スペシャルがラストとなる。そのエントリー数はなんと約4万5000を数え、モンキーの生産終了を惜しむ声は非常に大きかったのだが……。
もちろんホンダもその声はしっかりと認識しており、50年の伝統を誇るブランドを絶やすつもりはない。しかし、海外で50ccはマイナーな存在。残念ながら50ccとしては終了するが、125㏄のグロムをベースにした新型モンキーがスタンバイしているという。実際、’16年3月末にタイのモーターショーでコンセプトモデルが披露されており、それをベースに市販版が開発される可能性が高い。
モンキー→モンキー125の変更点
●排気量 49cc→124cc
●ハンドル 可倒式→非可倒式
●ホイール 8インチ→12インチ
●ブレーキ ドラム→ディスク
●Fサス 倒立→倒立
●Rサス 2本→2本
●乗車定員 1名→?
※コンセプトモデルに基いた予想
ここで、次期モンキーの仕様を予想してみたが、「車にも載せられるレジャーバイク」としての使命を全うした今、可倒式のハンドルは役目を終えるだろう。そして、もうひとつの大事なテーマである「本格的なバイクの楽しさが得られる最小のパッケージ」を現代のレベルで実現するために車体はアップデートしつつ、伝統の2本サスのスタイルは維持すると思われる。2名乗車とするかは不明だ。
この秋、ホンダの八郷社長が市販化を明言した新型カブが登場するとの見込みもある。当然平成28年排ガス規制をクリアしているはずで、そのエンジンを使用した50cc版の復活も考えられなくはない。しかし、次期モンキーのグローバル化は必須で、海外でもポピュラーな排気量帯を選択し、40万円超となった最終型からより手に届きやすい価格にできるだろう。本誌予想、東京モーターショーで発表だ。