ヤマハがMT-09をベースにクラシック外装に着せ替えたXSR900を2016年に発売してヒットを飛ばし、2018年はカワサキが同手法のZ900RSをスタンバイ。さらにスズキもネオクラを出すというウワサが飛び込んできた。
最近では欧州でも存在が浮上
人気のネオクラ市場に「スズキも参戦する」と情報筋。詳細は不明だが、現実的な線ではSV650ベースのVツイン仕様が予想される。本誌が面白いと考えるのは、GSX-S1000を基にした直4仕様。’78年の第1回鈴鹿8耐をはじめ、数々のレースを制した伝説のGS1000風にすれば、ウケるのでは?
最近のネオクラシックには、伝統のネオクラと着せ替えのネオクラという2種類が存在しており、前者はハーレーダビッドソンやトライアンフが代表。V2や並列2気筒エンジンといった伝統のメカニズムやアイコンとなるスタイリングを最新の技術を投入しながらアップデートし続けるという正統派にして王道。後者は、最新のモデルにクラシックなデザインの外装を搭載するという革新的な手法。「中身(走り)は最新、見た目はレトロ」といういいとこ取りしたモデルと言えるもので、XSR900のヒットにより他社もこれに追随する動きがあるのだ。
そのひとつがカワサキのZ900RSだが、メーカーとしてのメリットは一粒で2度美味しいところだろう。あるモデルを開発してその費用を回収するのに、モデルが1種だけでは時間がかかるが、2種類、3種類と増えれば短時間で済むし、販売価格を下げることもできる。つまり、ユーザーにとってもメリットがある手法なのだ。となれば、走りも定評で国内でヒット中のスズキGSX-S1000やSV650が着せ替えしてネオクラシックモデルを発売しても何ら不思議はない。果たしてどうなる!?