【洗車図鑑】車種別バイクの洗い方教えます:洗車で注意するところが国産車とはちょっと違う? ハーレー「ローライダーST」編

●文:井上シュウジ ●BRAND POST提供:SurLuster(シュアラスター)
バイクが違えば洗い方も変わる!
車種別の洗車情報をお届けするシュアラスターの「バイク洗車図鑑」
今回はHarley-Davidson(ハーレーダビッドソン)「LOW RIDER(ローライダー)ST」を洗車します。
大型バイクの代表格とも言えるハーレーダビッドソンは、1903年に誕生した120年以上バイクを作り続けている老舗メーカーです。今回洗車するローライダーの初代モデルは1977年登場とこちらも50年近く経っていますが、2024年の販売ランキングでは大型バイク部門で第2位を獲得。人気と実力を兼ね備えた大型クルーザーと言えるでしょう。
ハーレーは一般的な国産車両とは違って、水をかける際に注意すべき点がいくつかあります。そのあたりの対処方法も解説していますから、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
Step 0:洗車前の準備
洗車をするときは、最初にエンジンとマフラーが冷えていることを確認してください。やけどの心配はもちろんですが、熱いエンジンにいきなり水をかけると水分が一気に蒸発してシミやウロコ汚れ発生の原因になってしまいますから、注意が必要です。
走行直後に洗車を行う場合は20分~30分ほど放置して、エンジンやマフラーなどを冷ましてから洗車を始めましょう。 次に鍵穴やマフラーの出口などが浸水しないよう防水処理を行います。
重要ポイント!
ハーレーはエアクリーナーが車体の右サイドに張り出しているモデルが多数存在しています。今回洗車を行うローライダーSTも剥き出しになっていますから、ここも必ず防水処理を行ってください。
防水加工はビニール袋などでOK。今回は100円ショップでも購入可能なシャワーキャップを使っています。
その他にも防水が必要な箇所があれば同様の処理を行なってください。バッグなど濡れたら困るアクセサリーを装着している場合は、取り外してから洗車を行うと良いでしょう。
Step 1:水洗い
最初にシャワー等を使ってバイク全体に水をかけ、車体についた砂/泥/軽い汚れを洗い流します。水をかけるときは「上から」「前から」かけるようにします。
バイクは下からや後ろからの水圧には強くありませんから、横方向から水をかける際は弱めの水流で優しく流すようにしましょう。また空冷モデルのエンジンにはフィンが刻まれていますから、フィンの奥までしっかりと水をあてましょう。
タイヤとホイールに関しては、水圧に強い構造をしていますから、少し強めの水流で横からしっかり水を当てて、泥や砂をしっかり落としておきます。
※強すぎる水圧でバイクを洗浄すると、さまざまな不具合が発生する恐れがありますから、シュアラスターでは高圧洗浄機の使用は推奨しておりません。使用する際は、バイク専用品を使用するか水圧を弱くして使用するようにしてください。
エンジンやマフラーが完全に冷めていない状態であれば、たっぷりの水をかけて完全に冷やすようにしてください。しっかり冷やしてから作業を行うことで、水分やシャンプー液の蒸発を防いで洗車の効率を上げることができるだけでなく、シミや汚れの発生を抑えることにも繋がります。
重要ポイント!
ハーレーのシートは縫い目があるモデルが多いため、水をかけると縫い目から水が染み込む恐れがあります。シートに直接水をかけないように注意しましょう。不安な場合は事前に防水処理を行ってください。
水しぶきがかかる程度であれば問題ありませんが、濡れたらタオルで拭き取るなどして浸水を防ぐようにすると良いでしょう。
Step 2:シャンプー洗車
洗剤は食器洗剤などの家庭用洗剤で代用せず、専用品を使います。シュアラスターの洗車用シャンプーはバイクや車特有の汚れを落とす力が強いだけでなく、すすぎ時の泡切れが良くなっています。そのため短い時間でさっとすすぎができるだけでなく、使用する水の量を少なく抑えることもできるのです。
また、家庭用洗剤の中にはバイクや車にとって有害な成分を含んでいる製品がありますから、注意が必要です。
今回はシュアラスターのバイクシャンプーを使います。
バイクシャンプーは、バイク特有の頑固な油汚れや虫汚れなどをしっかり落とせる強い洗浄力が特徴。また直接泡で出るスプレー式ですから、バケツを使って希釈したり泡立てたりする手間がなく、スピーディーでお手軽な洗車ができる、洗車ライダー必須のアイテムです。
洗い始める前に、スポンジにシャンプー液を数回吹きつけてよく泡立ててから使用しましょう。そうすることでスポンジとボディの間に泡を挟むことができ、洗車キズの発生を抑えることができます。また、きめ細やかな泡は汚れをしっかり落とす効果もありますから、一石二鳥の効果を生みます。
洗車する際は、スポンジでゴシゴシ擦るのではなく、泡(シャンプー)の力を使って汚れを落としていきましょう。通常の使用で付いた汚れであれば、泡で優しく撫でるだけでキレイになるはずです。
万が一こびりついて落としにくい汚れがあった場合、ついついスポンジやタオルで擦り落としたくなりますが、頑固な汚れを落とす専用洗剤(推奨品:ゼロクリーナー)を使うのが正解。適切な処理を行えば、ボディに傷や色褪せなどのダメージを与えることなく汚れを取り除くことが可能です。
ハーレーの空冷エンジンには、走行風でシリンダーを冷却するための大きなフィンが形成されています。このフィンの隙間にある汚れを落とすのは少し苦労しますが、シャンプーをしっかり奥まで届かせることで綺麗になります。
落としにくい汚れがある場合はブラシなどを使うのもオススメです。その際はできるだけ柔らかい毛(豚毛など動物の毛を使ったものが良い)のブラシを使ってください。
また、バイクシャンプーには防錆効果がありますから、ハーレーの美しいメッキパーツの防錆効果にも期待できます。(注:完全に錆を防止するものではありません)
エンジンやホイールなど地面に近い部分は油汚れが付きやすい場所ですから、ボディ(タンクやシート)以上にしっかり洗いましょう。シャンプーを少し多めに使ってしっかり泡立てた後、たっぷりの泡を使って汚れを落とします。ホイールやブレーキ廻りは形状が複雑で洗いにくいかもしれませんが、シャンプーの泡が届けば汚れを分解してくれます。スポンジを使って隅々まで泡を伸ばしていきましょう。
Step 3:すすぎ
洗剤(泡)をたっぷりの水で洗い流します。
水洗いの時と同じように水をかける方向は「上から」「前から」を心がけてください。ハンドルまわりなどは泡が残りやすい箇所ですが、シャワーを強くあてずに弱めの水流ですすぎを行いましょう。
エンジンやマフラーなどに泡が残っていると、走行中に発生する熱によって洗剤が焼けてしまい、シミや汚れの原因になります。とくに注意するのはエンジンのフィン奥。泡が残りやすい場所ですから、少し強めの水流で横方向からしっかり丁寧にすすぎ、目視で泡残りがないか確認をしておきましょう。
足まわりも同様に泡残りが起こりやすい場所ですが、ホイールはどの方向からの水圧にも強い構造になっています。横方向から少し強めに水をかけると綺麗にすすぐことができますよ。
全体をチェックして泡残りが無ければ作業終了です。
Step 4:拭き上げ
ボディに付いた水滴はできる限りきれいに拭き取りましょう。水滴が残ったまま乾燥してしまうと水ジミの原因にもなりますから、拭き上げを丁寧に行うことが美しい仕上がりへの近道となります。
拭き上げ時の重要なポイントは、ボディが乾いてしまう前に素早く水滴を拭き取ること。そのためにも吸水力が高い拭き取り専用品を使いましょう。
今回は拭き上げ作業の効率化に貢献する「水滴拭き取りクロス」で作業を行います。
抜群の吸水力で濡れたボディを軽く撫でるだけで水滴をグングン吸い取り、複雑な形状のパーツ部分はクロスを軽く押し当てるだけでしっかり水分を奪ってくれます。シート表面やカウルの隙間などは、クロスを押し当てながら水分を吸い取ると良いでしょう。
エンジン部分は拭き取りにくいと思いますが、丁寧な作業を心がけましょう。
フィンの隙間はクロスを折りたたんで奥まで届くように工夫します。また、ボルト近辺の窪みには水が残りやすく、ボルトの錆を誘発させるため、1本ずつ拭き取るようにしてください。
高い吸水力を持つ水滴拭き取りクロスなら、固く絞って押し当てるだけでも十分な拭き取りが可能です。拭き残しがないように目を光らせながらチェックし、作業を行いましょう。
Step 5:ツヤ出し(コーティング)
洗車後のキレイな状態を長くキープするためにもツヤ出し作業を行います。
今回使用するのはスプレー缶タイプのゼロフィニッシュ。
ゼロフィニッシュは、素材を問わず(レザー/布製品/ゴムはNG)に使える万能ガラス系コーティングです。またマットブラック(艶消し塗装)や未塗装樹脂パーツにも使用可能で、濃淡関係なくすべてのカラーに対応しているのも嬉しいポイント。さらにゼロフィニッシュにはクリーナー(汚れ落とし)効果が含まれていますから、コーティング作業を行いつつ洗い残した汚れを落としてくれる一石二鳥なアイテムです。
使い方は簡単。ボディにシューっとスプレーを吹き付けたら(つけすぎないように)、付属のマイクロファイバークロスで全体にコーティング液を塗り伸ばし、仕上げにマイクロファイバークロスの乾いた面を使って拭き上げるだけ。簡単な作業で最大約2ヶ月の撥水効果とツヤを維持してくれます。
エンジン、マフラーなど熱を持つ場所にも耐熱性が高いゼロフィニッシュなら安心。多少の拭き残しがあってもコゲつきやシミになる心配がないため、気軽に使えます。
メッキパーツにもしっかりコーティングを行えば、錆の発生を抑える効果にも期待できますよ。(注:完全に錆を防止するものではありません)
ガラス系コーティングは、汚れやすい足まわりパーツとの相性も抜群。ホイールはとても汚れやすい部分ですが、コーティングを行うことで防汚効果が高まり、キレイを持続するだけでなく次回洗車する際に汚れが落ちやすくなります。ただしホイールへ施工する場合はゴム(タイヤ)にゼロフィニッシュが付着しないよう、マイクロファイバークロスにスプレーを吹き付けてから施工するようにしてください。
ゼロフィニッシュは重ねがけすることで防汚効果が高まりますから、2〜3回の繰り返しの施行をおすすめします。
まとめ
以上簡単ではありますが「ローライダーST」の洗車方法をまとめてみました。
カウルはもちろん、エンジン・マフラーまで美しい仕上がりです
洗車はちょっとしたコツを知ったり、使う洗剤や道具を変えたりするだけでも仕上がりが変わります。また洗車専用のアイテムは、バイクや車の汚れに特化した洗剤や、材質などに適したツヤ出し剤を配合するなど、専用品ならではの効果に期待できますから、日用品で代用するのではなく専用品を使った洗車をすると新しい発見があると思いますよ。
ハーレーダビッドソン「ローライダーST」の洗車方法をもっと詳しく知りたい!という方はシュアラスター公式Youtubeチャンネルで動画が公開されていますからそちらもご覧ください。
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少しでも興味が湧いたなら一度チェックしてもらえると嬉しいです。
※本記事はシュアラスターが提供したもので、一部プロモーション要素を含みます。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。


























