バイクを洗車するときのシャンプー選び 汚れを落とす効果的な洗浄剤とは?
文:井上シュウジ ●BRAND POST提供:シュアラスター
バイク、洗車してますか?
ツーリングから帰ってきたバイクは走行中に色々なところが汚れます。
雨に降られた時だけでなく、天気の良い日でも排気ガスや虫の汚れ、足回りはブレーキダストやチェーンオイルの飛び散りなどによって、汚れた状態になってしまいます。
今回は洗車する時に必要な「シャンプー(洗剤)」を選ぶときのポイントをお伝えしたいと思います。
シャンプーの選び方で洗車効率は変わる
洗剤ならなんでも良いと思っていませんか?
バイクや車を洗車するときの洗剤として、よく耳にするのが中性洗剤。
中性洗剤の代表格といえば、カーシャンプーなどの洗車用洗剤や、食器を洗う食器用洗剤が思い浮かびます。
「同じ中性洗剤なら、食器用を使ったら良いんじゃない?安いし」と、実際に食器用洗剤で洗っているという話を聞く機会は少なくありません。
同じ中性洗剤であれば中身は同じものでしょうか?答えは「NO」です。
中性というのは、あくまでも洗剤の性質をあらわしているだけで、用途によって中身は違います。
食器用洗剤はあくまでも食べ物などの油を落とすことに特化した商品。ではバイクに付着する汚れは食べ物の汚れや食用油でしょうか?違いますよね。
バイクは排気ガスだらけの道路上や雨風にさらされる大地の上を走る道具です。室内とは違い、過酷な状況である屋外を走った時に付着する汚れは食器用洗剤が適切であるとは言えないでしょう。
また、食器用洗剤は泡立ちが良くなるよう調整がされており、少量の洗剤で多くの食器が洗えるようになっていますが、バイクの洗車で使用すると、シャワーをかけた時にいつまでも泡立ちが収まらず、すすぎに時間がかかり作業効率が低下します。また、万全なすすぎが出来ていないまま乾かしてしまうと、ボディに残った洗剤成分が新たな汚れやシミを作る原因となってしまうのです。
それに対し、バイクや車用のシャンプーは、少量の水でサッと泡が流せるような調整がされています。「泡切れが良い」と言いますが、作業時間が短縮されるだけでなく、洗車後の美しいボディを作るためにも泡切れの良い専用シャンプー使うようにしましょう。
弱アルカリ性のシャンプー
中性のシャンプーが定番として愛用されている中、洗浄力が高いアルカリ性の性質を持ったシャンプーも注目です。
ところでアルカリ性の洗剤ってどんなものがあるか知っていますか?
ガスコンロ周りに付着した油の飛び跳ねや、換気扇にこびりついたねっとりとした油汚れを落とす台所用の洗剤。
シャツの襟や袖の皮脂汚れを落とす洗濯用洗剤。
バイクのメンテナンスや整備の時に手についた機械油の汚れを落とす時に使う固形石鹸。
そう、油汚れを落とすときに使う洗剤は多くがアルカリ性なのです。
走行中に付着するピッチ・タールと呼ばれる溶けたアスファルトに起因する黒い汚れ、大気中に漂う排ガス汚れ、チェーンオイルの飛散や各所に塗られた摺動部(しゅうどうぶ)のグリースなどが流れ出ることによる汚れなど、バイクを汚す原因の多くは油汚れです。
これらの油汚れに対して、アルカリ性の洗剤を使うと「あれ?」と思うほど簡単に汚れを落とすことができます。
実は油汚れ=酸性の汚れとなっており、酸性の汚れと反対の性質を持つアルカリ性の洗剤を使うことによって汚れを中和させて効率的に落とすことができるわけです。
さらに!
インセクトアタックと呼ばれる虫汚れや、バードミサイルと呼ばれる鳥のフンなどの不快な汚れも実は酸性の汚れ。
これらにも酸性の対局であるアルカリ性の洗剤が効果的。中性洗剤以上に簡単に汚れを落とすことができるのです。
アルカリ性のシャンプーはバイクに付着する汚れとの相性が抜群だとわかっていただけたでしょうか?
では、中性とアルカリ性の違いを解説したところで、具体的なアイテムを紹介しましょう。
中性洗剤代表 ゼロシャンプー
きめ細かい泡立ちで汚れを包んでしっかり落とし、すすぎの際には泡切れがよく水がスーッと引いていくため水滴が残りにくい。洗車時間の短縮に一役買う時短タイプのシャンプーが「ゼロシャンプー」です。
カーシャンプーにもよく見られるのが水で薄めて使う「希釈タイプ」。ゼロシャンプーもバケツを用意して水で薄めて使います。
まずはパッケージ裏面に書かれている使用方法に目を通し、希釈の割合をしっかりチェック。
ゼロシャンプーの場合はキャップ3倍分の原液(120ml)に対して水3リットルとなっています。(約25倍に希釈)
希釈タイプのシャンプーは濃くても薄くてもダメ。
適切な濃度で作った時が、最も洗浄効果が高くなるように作られていますから、メーカー指定の希釈割合を守るようにしましょう。
中性タイプのシャンプーは、ボディや手肌に対して攻撃性が低く、どこに使っても安全なのが嬉しいですね。
しっかり泡立てて、汚れを泡で包むように優しく洗いましょう。
アルカリ性代表 バイクシャンプー
その名の通りバイク用のシャンプーで、油汚れをしっかり落とす弱アルカリ性タイプとなっています。
同じアルカリ性質を持つ家庭用(台所やお風呂などに使うタイプ)の強アルカリ性洗剤などはバイクの塗装やアルマイト処理したパーツに対して強い攻撃性を持っているものが多く、下手な使い方をすれば愛車を傷めてしまいます。
その点バイク用にチューニングされたバイクシャンプーはボディに対する攻撃性を抑えた弱アルカリ性となっており、樹脂パーツや塗装面にも優しく、安心して使えます。
さらに便利なのがノズルから直接“泡”で出てくる仕様になっているところ。コイン洗車場に行ってバイクを洗うときは、バッグにシャンプーとスポンジ、拭き取り用のクロスを持っていくだけと非常に身軽になれるのも嬉しいポイントです。
洗車場に着いたらバイクにたっぷり水をかけて、右手にスポンジ左手にシャンプーを構えて洗うだけ。使う分だけシュッシュすれば良いため「洗浄液作りすぎて余った〜」なんて無駄も起きにくいですよ。
泡はややモチモチしているのが特徴で、泡持ちが良く洗剤(泡)がポタポタとタレにくいため、パーツごとに洗う「部分洗い」にも適しています。もちろんバイク用シャンプーということで水をかければ泡切れもよく、サッとすすぎができるのも嬉しいですね。
アルカリ性のシャンプーは、中性タイプに比べて洗浄力が強い反面、洗車後のすすぎ不足で洗剤がボディに残ったままだと、その部分が褪色したりくすみが発生したりする可能性があります。
洗い終わったらたくさんの水でしっかりすすぎ、拭き取りも入念に行うと良いでしょう。
その他のシャンプー
ここで紹介したものは洗浄のみの単一性能タイプでしたが、用途に応じて様々なタイプが発売されています。
小傷や雨ジミ(ウロコ汚れ)などが目立つときに使いたいコンパウンド(研磨剤)入りのシャンプー。
洗うと同時にワックス掛けができて撥水効果まで生まれる、時間がなくてもしっかり艶出しするワックス入りのシャンプー
自分の洗車スタイルに合わせてチョイスすることが出来るので、好みの1本を見つけて欲しいですね。
まとめ
バイクや車用のシャンプーは屋外を走った時に着く汚れを想定して作られています。特にバイク用のシャンプーはチェーンやホイールなど油汚れが目立つ場所の洗浄に強い効果をもたらします。
食べカスや食用油の洗浄を目的としている食器用洗剤やガスコンロ周りの油汚れに効く洗剤、お風呂場や洗面台などの水回りを掃除する洗剤などはバイクや車には不適切ですから、使わないようにしましょう。
愛車をピッカピカにするなら洗車専用のシャンプー、使ってみてくださいね。
※本記事はシュアラスターが提供したもので、一部プロモーション要素を含みます。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。