【プロに学ぶチェーンケア】ハーレーダビッドソン練馬
「オートバイに対する愛情の深さはチェーンの状態から垣間見えます」
多くのベテランライダーやプロのメカニックが語る、チェーンメンテナンスの重要性。
お店に頼むのもいいけれど、自分で自分の愛車に触れることで、より一層 愛着が深まります。
さっそく愛車のチェーンメンテナンスにチャレンジしてみましょう。
文:木村亜美 ●BRAND POST提供:シュアラスター
高級感があり、かつフレンドリーな雰囲気が居心地いい
関越自動車道 練馬インターからほど近い場所にあるハーレーダビッドソン練馬。旬な最新モデルから、状態の良い中古車、そのほか様々な純正パーツや豊富なアパレル用品まで どれも幅広く取り扱っています。
また同店では 『パンアメリカ』のユーザー様も多く、御多分に漏れず私の愛車(パンアメリカ)も、ハーレーダビッドソン練馬にお世話になることもしばしば。
ハーレーの車両といえば、メンテナンスフリーのベルトドライブが主流ですが、既存のハーレーで唯一、チェーンドライブを装着しているのがパンアメリカ。
大型のアドベンチャーバイクであり、オフロード走行も得意とする同車両は、チェーンケアが必要不可欠!ではさっそく、プロのチェーンメンテナンス方法を拝見です。
チェーンメンテナンスの重要性
『フリクション』という言葉をご存知でしょうか。バイクの様々な金属パーツが擦れ合う際に必ず発生する摩擦のこと。この摩擦によってパワーや性能が損失してしまうことを、『フリクションロス』といいます。
チェーンは、正にこのフリクションロスの影響を大きく受けるパーツのひとつです。泥や汚れの蓄積、サビなどの発生で、オートバイを動かしたときに やけに重く感じたり、走行音に異常がみられたりなど、車両にとっても乗り手にとっても良くない状況が続いてしまいます。
「金属同士が組み合っているオートバイは、言ってしまえば抵抗の塊なんです。チェーンを掃除して新しい油を差すことによって、そういった抵抗を極力少なくすることができます」
そう語るのは、今回チェーンメンテナンスを教えてくれるハーレーダビッドソン練馬の高橋さん。
「チェーンメンテナンスをすることで、走行音も変わります。よく街中でも見かけますが、走っているオートバイの音が 『ジャラジャラ ジャラジャラ』 といった異音がしていると、チェーンのケアが足りない証拠です。きちんとメンテナンスをすることで、この異音を静かにすることもできます」
では、チェーンメンテナンスは どのタイミングで行うのでしょうか?
「ぜひ定期的にメンテナンスをして欲しいのですが、特に雨天走行のあとは必ずチェーンを綺麗にしてあげてください。また、オフロード走行をするオートバイでしたら、チェーンに泥や土がたくさん付着します。この場合も走行後は必ずチェーンを綺麗に掃除して、新しいオイルを差してください」
チェーンメンテナンスに必要なアイテムは下記の通りです。
【準備するもの】
- シュアラスター チェーンクリーナー[オートバイ用]
- シュアラスター チェーンルブ[セミドライタイプ]
- ウエス(使い古したものでOK)
- 新しいウエス
- 段ボール(汚れの飛散防止のため)
「チェーンクリーナーですが、たまにパーツクリーナーで代用してしまう方もいらっしゃいます。パーツクリーナーを使うと、チェーンに使用しているゴム(Oリング)に優しくありません。ここは惜しまずぜひ専用品のチェーンクリーナーを使ってください」 と、高橋さん。
シュアラスターのチェーンクリーナーは専用のチェーンブラシが付属しています。「ブラシ付きはすごく嬉しい!」と絶賛の高橋さん、竹の枝のブラシはオートバイに優しいと、日頃から好んで使ってくれています。
クリーナーを汚れに浸透させる
センタースタンドのある車両は、センタースタンドを立ててから作業を開始します。センタースタンドがない車両の場合は、メンテナンスローラーやレーシングスタンドを活用し、リアタイヤを回せる状態にすると作業効率が格段にアップします。
まず最初に、チェーンクリーナーをまんべんなくチェーン全体にスプレーする高橋さん。スプレーを開始するスタート位置、そして終点の位置は目視で確認しているそうです。
「全体的にクリーナーをスプレーしますが、重点的に狙っているのはリンクの部分です。最初は1周、表側(手前)の汚れを狙ってクリーナーをスプレーします。その次に、反対側(奥)の部分を狙って、1周スプレーしていきます」
チェーン全体にクリーナーを吹いたら、汚れに浸透させるために少しだけ時間をおきます。クリーナーを吹きつける量や浸透させる時間は汚れの程度によって異なりますが、今回の汚れ程度だった場合は、2~3分ほどで十分とのこと。
作業はゆっくり丁寧に
「クリーナーが汚れに十分浸透したら、使い古したウエスで構いません、これでチェーンの汚れを拭き取ります」
チェーンの拭き上げも1周、ウエスでチェーンを包むようにして汚れを拭き取ります。
「汚れが固着していたり、取れなかった頑固な汚れは、付属のチェーンブラシを使って、クリーナーをスプレーしながら磨き落とします。重点的に汚れを落とすのは、リンクの部分。ただ、このときゴシゴシと強い力で磨くとブラシの毛がチェーンの間に挟まったりするので注意が必要です。そんなに強い力で擦る必要はありません」 と、高橋さん。
気になる汚れをブラシで磨き落としたら、最後にもう一度ウエスを使って全体の汚れを拭き取り、チェーンのクリーニングは完了です。
「僕の場合、チェーンを綺麗にしたタイミングで一緒にスプロケットの汚れも取ります。ウエスにクリーナーを吹き付け、ゆっくりとタイヤを逆方向に回しながらスプロケットの歯についた汚れを拭き取ります」
透明タイプのチェーンルブ
チェーンクリーナーのあとは、チェーンルブで注油をお忘れなく。
チェーンルブには白くなるタイプと、透明のタイプの2種類ありますが、高橋さんは透明タイプが好みとのこと。
「塗布後に白くなってしまうと、チェーンの状態がわかりづらいですよね。対して透明のタイプでしたら、チェーンのサビや不具合なども見えるのでわかりやすいです」
車両によってはチェーンルブが差しにくい場合もあるので、そのときは適宜 スプレーノズルを曲げて使うという高橋さん。
「チェーンルブが必要なのは、ローラーのリンクの部分です。そこを狙ってゆっくりとルブをスプレーします。まずは手前から」
そう言って、チェーン手前のプレートとローラーの間に向けて、大体10リンクくらいを目安にルブを吹きつけたらタイヤを回し、再び10リンクを目安に手前側にルブをスプレーします。
クリーニングの時間はないけれど、注油だけはしたい!・・・というケースはありなのでしょうか?
「いや、基本的にチェーンクリーニングをしてからルブを吹きます。そうでないと、汚れたチェーンの上にルブを吹いて、また新たな汚れを呼び込むことに繋がるので、必ずチェーンを綺麗にしてからルブを使ったほうがいいと思います」と、高橋さん。
なるほど!
仕上げの拭き上げ
チェーンルブを1周、チェーンの両面にスプレーしたら拭き上げです。
「サイドプレートについたルブは特に必要ないので、今度は綺麗なウエスで拭き取ります。余分なルブがチェーンに残っていると、また汚れやすくなってしまうので、優しい力でしっかりと拭き取ります」
ウエスでチェーンを包むように優しく1周拭き取り、作業は全て完了です。
チェーンの輝きが格段に増し、タイヤの動きも滑らかになりました。
今回の作業時間が大体20分ほど。これだけで、オートバイの走行状態と、また自分自身までも気持ちよくなれるチェーンメンテナンスって、やはり定期的にしたくなりますね!
「自分のオートバイに手をかけてあげることで、また愛着も湧くと思います。少しでも気になったら、オートバイのチェーンを綺麗にしてあげてください」
メンテナンスは愛車への愛情表現
チェーンを洗浄するのか、交換をするのか、その判断はチェーンの適正な張り具合などで判断したり、または あまりにもサビが多くなってしまったチェーンは、積極的に交換することをおすすめします。
チェーンは見た目にも影響するパーツです。誰に見られても常に綺麗なチェーンを維持したいですね。
「オートバイのメンテナンスって難しい、わからないって思われがちですが、今回のチェーンメンテナンスも20分ほどで完了します。綺麗なチェーンで乗っていると、その方のバイクに対する愛着も伝わりますので、ぜひチェーンメンテナンス チャレンジしてみてください」
ハーレーダビッドソン練馬では、様々な展示車・試乗車を用意してお客様をお迎えしております。今回チェーンメンテナンスをした車両、パンアメリカのほかソフテイルや最新水冷のスポーツスターなどの試乗車もございます。
また同店では、シュアラスター製品の購入も可能です。お近くの際はぜひお気軽にお立ち寄りください。
インタビューの模様はこちら
今回使用したアイテム
取材協力
※本記事はシュアラスターが提供したもので、一部プロモーション要素を含みます。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。