ユーザーの要望からアライヘルメットとのコラボプロダクトに新色登場【ロアーズオリジナル創業20周年記念「アライ ラパイド ネオ ロアーズ ブラック」】
日本独自のミックスカルチャーを武器に「モーターサイクル、ファッション、アート」の融合を目指し、新しい可能性に挑戦しているブランド、ロアーズオリジナル。アライヘルメットとのコラボで実現したヘルメットに、新色の「アライ ラパイド ネオ ロアーズ ブラック」が登場! 人との繋がりによって実現した今回のプロジェクトを、ロアーズオリジナルのオーナー兼デザイナーの高橋生児さんに話を伺った。
●文:ミリオーレ編集部(村田奈緒子) ●写真:安井宏充(Weekend.) ●BRAND POST提供:ROARS ORIGINAL TOKYO
ロアーズオリジナルに集うライダーとの縁が生み出したヘルメット
2019年、東京モーターサイクルショーのアライヘルメットのブースにひとつのヘルメットが展示された。それはとても評判がよく、ぜひ販売を! と多くの声が届いた。そうして商品化されたのが、白いボディに黒で壊れたビル群のグラフィックが描かれた「アライ ラパイド ネオ ロアーズ」だ。
「アライヘルメットさんとの取り組みのきっかけになったのは、2019年に発表されたラパイド ネオのPRに僕たちも関わらせてもらったことなんです。実はラパイド ネオをデザインされた方がロアーズオリジナルの古くからのお客様で、僕のモトクロス仲間。彼から『新しいヘルメットのPRに何か一緒にできないか』とお声がけいただいたんです」と、高橋さん。
そのご縁がきっかけで2020年に商品化された「アライ ラパイド ネオ ロアーズ」だが、いざ発売されると「これの黒はないの?」という要望が聞かれるようになったという。
創業20周年を祝して、アライヘルメットが協力
「アライ ラパイド ネオ ロアーズ」の黒バージョンを希望する声に押されるように、高橋さんがアライヘルメットへ相談。その際の雑談で、2023年にブランドがスタートして20周年を迎えるということを話したら、アライヘルメットの面々が「20周年とはすばらしい! ぜひ黒をローアズオリジナルさん限定商品としてつくりましょう」と快諾してくれたという。
「コロナ禍でバイクユーザーが増え、世界各国からの依頼に追われているアライヘルメットさんが、こうして僕たちのために尽力してくださったのは本当に光栄なこと。そしてせっかくの周年だからと『アライ ラパイド ネオ ロアーズ ブラック』は、ロアーズオリジナルでのみの販売も決定しました。
このヘルメットのグラフィックは水転写で仕上げているのですが、緻密な図柄となっているので難しいんです。白バージョンが完成するときも試行錯誤してくださって……アライヘルメットの職人さんたちによる確かな技術力によって完成したヘルメットは、個人的にも思い入れが強いですね」と、高橋さんは語る。
ブランドを始めて20年。ロアーズオリジナルには多くのファンが集い、そうした繋がりから生まれたプロダクトの一つがこのヘルメットなのだ。
アライヘルメットのモノづくりをより詳しく知るには……
知られざるアライヘルメットの中身 Vol.1【人の目と手に委ねられている、モノづくり】
知られざるアライヘルメットの中身 Vol.2【どこまでも重さにシビア。帽体の中に入れる本体の生地は3g以内の精度で製作】
バイク趣味が広がり、無二の世界観を構築
ロアーズオリジナルには確かにライダーが多く集う。全16型(レディース2型を含む)あるライダースジャケットは国内だけでなくパリでも評判で、ファッション感度の高いライダーに人気だ。しかしながら、ブランドとしてはバイクウエアに特化しているわけではないという。
「2003年に仙台で『ROARS』という服屋をはじめたのが最初。当時は古着なども扱いつつ、僕自身の趣味でもあるバイク用品を取り扱っていたんです。ファッション要素としてヘルメットやグローブが個人的に好きで、その提案として古着と一緒にモトクロスグローブが並ぶようなお店でした。
その後、徐々に独学でオリジナルアパレルを展開。そしたら地方の小さなショップにも関わらず、東京のお客さまが多くなっていって。一度、東京でチャレンジしようと思って仙台のお店をたたみ、2007年に青山にショップをオープンしました。
それまで独学だったファッションも、上京と同時に文化服装学園の二部服装科に入学してイチから勉強。昼間はショップを開いて、夜はファッションの勉強というのは、なかなかハードでした(笑)。でもそのおかげで自分がつくりたいものをカタチにする確固たるベースができたと思います」
バイク乗り以外のファッション好きも集う
ファッション好き、そしてバイクも好き。そんなマリアージュから生まれるロアーズオリジナルのアイテムだからこそ、多くのファンを獲得してきた。
「バイクに乗ることを意識してパターンやカッティング、生地選びをして商品化するものもありますし、あくまでこんなファッションしたいなと思って手がけるアイテムもあります。だから、なかにはバイクには不向きなものもある。そういうときは防寒性など工夫して着てくださいねとおすすめします。
このお店に通うようになってバイクの免許を取って乗るようになった方も少なからずいて。僕の好きを通してバイクと出会い、その人のライフスタイルにバイクが寄り添うようになっていくのを見ると嬉しいですし、ブランドを続けてきてよかったなと思います」
現在、ロアーズオリジナルのアイテムを購入できるのは東京・西麻布にあるショップ「ROARS ORIGINAL TOKYO」もしくはオンラインショップのみとなっている。
「僕が自信をもってつくったものをきちんと届けたい。だから毎シーズン新しいアイテムが定期的に出るわけでもないですし、展示会も行っていません。新商品の告知はwebサイトやインスタのみです。
情報社会の現代においてはやや不親切なブランドかもしれないですが、でも実際にショップに足を運んでくださったり、問い合わせをしてくださる方々とのコミュニケーションは大切にしています。コロナ禍ですが、人と会って話して、お互いを知るようになるのがいい。だからショップが好きなんです」
高橋さんは都合がつくかぎり店頭に立つ。アイテムの着方やスタイルの作り方を聞いて商品を購入する人だけでなく、バイクの話をしたり、最近気になるカルチャーの話をしていく人もいる。好きなものが紡ぎ、つないできたブランドだからこそ、今日も国内外から人が集う。バイク好きも、バイク好きでない人も。そうして21年目にむけて、日々を積み重ねている。
高橋生児(たかはし・せいじ)/1977年生まれ。札幌科学技術専門学校自動二輪車整備士コースを卒業。二級二輪整備士国家資格を取得し、オートバイ整備士としてディーラーに勤務。2003年に、仙台にてアパレルブランド「ROARS」をスタート。2007年、東京青山にて「ROARS ORIGINAL AOYAMA」をオープン。2011年に、現在の場所に移転し「ROARS ORIGINAL TOKYO」となる。2017年、ロアーズオリジナルの革製品を自社工場にて製作を開始。文化服装学園にて「モーターサイクルウェアを作ろう」企画の講師も務める。
※本記事はロアーズオリジナルが提供したもので、一部プロモーション要素を含みます。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。