カワサキZ900RSの質感と走りのクオリティを高める「フロントフォークボトム」開発秘話〈KTS湘南〉

  • 2021/04/14
  • 【BRAND POST】KTS湘南
カワサキZ900RSの質感と走りのクオリティを高める「フロントフォークボトム」開発秘話〈KTS湘南〉

最新技術を備えた車体にカワサキが誇る名車Zのテイストを落とし込んだ「Z900RS」は、デビューから約3年で多くのユーザーに愛される存在になった。そのネオクラシックの外観と走りをさらに高めるべく、カワサキ車の取り扱い歴35年のKTS湘南とレース用パーツの生産などで高い技術力を誇るアルカディアが共同開発。Z900RSオーナーだからこそ満足できる魅力的なパーツ「フロントフォークボトム」が完成した。

●文/写真:横田和彦 K-デザイン ●BRAND POST提供:KTS湘南

Z900RSの質感と走りのクオリティを高める”玄人好みの逸品”

カワサキ車の取り扱い歴35年のKTS湘南とレース用パーツの生産などで高い技術力を誇るアルカディアが共同開発した「フロントフォークボトム」。その開発コンセプトと製品内容について、KTS湘南・西川英夫取締役とアルカディア・高野二郎代表に尋ねた。

カワサキZ900RSの質感と走りのクオリティを高めるフロントフォークボトム|KTS湘南

【Z900RS/Z900RSカフェ用フロントフォークボトム】■適合:カワサキZ900RS/カフェ[2BL-ZR900C] ■素材:A2017P Al-Cu合金アルミニウム総削り出し加工 ■製造国:日本 ●色:シルバー ゴールド ブラック(カラーオーダー別途) ●希望小売価格:左右セット11万円 ※カラーオーダー+1万1000円 ●製造:アルカディア ●販売:KTS湘南 [写真タップで拡大]

「Z900RSを販売していて感じたのは、年配の方々であっても“現代のZを楽しみたい”という気持ちが強いということです」とKTS湘南の西川氏。スタイリングが往年のZをオマージュしているとはいえ、クオリティや走行性能に対してそれなりで良しとするわけではないという。特に若いころからバイクに乗り継ぎ、さまざまなチャレンジをしてきたベテランライダーほど、”新世代のZの乗り味”にこだわる傾向が強く感じられるそうだ。

しかし車両を細かく見ていくと、量産車であるがゆえの弱点も散見される。そのひとつがフロントフォークの減衰調整機構だ。ハイエンドのスーパースポーツモデルは伸側/圧側ともに左右のフォークにあるが、Z900RSは圧側減衰調整が右側のみ。もちろんメーカーがテストを繰り返して発売しているのだから性能は問題ないはずだが、西川さんの気持ちが引っかかった。過去の経験から、もし両方にあったらよりサスペンションセッティングが楽しめ、走りが向上するのではないか? だがそのためにはフォークを丸々オーリンズに交換するなど非常にコストがかかる。もっとリーズナブルに走りを高めることができないだろうか…。

カワサキZ900RSの質感と走りのクオリティを高めるフロントフォークボトム|KTS湘南

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そんなことを900RSオーナーである高野氏と話していたという。「まぁ雑談レベルだったんですけどね」と西川氏は笑う。しかしながら、高野氏は数々のレーシングパーツや大手バイクメーカーの試作部品などを生産するメーカー・アルカディアの代表である。しかもZ900RSに乗るために大型二輪免許を取得したほどZ900RSに惚れ込んでいる。「自分の持てる技術をすべて注ぎ込んで妥協点を改善するパーツを作りたい」と考えるに至り、フロントフォークボトムの試作を開始した。純正のフロントフォークを徹底的に採寸し、寸法を追い込み削り出す。精度にはとことんこだわり、材料であるA2017をはじめ工作機械の刃物まですべてメイド・イン・ジャパンを使用。肉抜きの角の仕上げや内部の削り込みなど、機械加工を生業としている人が見ても唸るほどのクオリティで作り上げた。

カワサキZ900RSの質感と走りのクオリティを高めるフロントフォークボトム|KTS湘南
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ツールマークが刻まれた美しいパーツに見惚れていると「私が自分の愛車に取り付けたいと考えて作り出しました」と高野氏。数々の高度な部品を生み出してきたからこそ、妥協した部分はないと言い切る。その意識は本体だけではなく、調整機構の要であるコンプレッションバルブにも及ぶ。ノーマルよりもはるかにシャープな形状のニードルは、加工の難易度も高い。しかしその形状だからこそノーマルよりも細かい調整が可能となり、ベテランでも満足できる乗り味が実現するのだ。

そしてこのフロントフォークボトムにはもうひとつの工夫がある。キャリパーの取付ピッチが100mmなのだ。108mmピッチの純正キャリパーは使えなくなるが、ブレンボ製モノブロックを始め数多く発売されているキャリパーが使用可能となる。ブレーキホースも作る必要があるが「自分好みのルックスとタッチを実現できます」と西川氏は言う。

カワサキZ900RSの質感と走りのクオリティを高めるフロントフォークボトム|KTS湘南
カワサキZ900RSの質感と走りのクオリティを高めるフロントフォークボトム|KTS湘南

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表面仕上げは質感がある光沢アルマイト。この輝きもこだわりが生み出したもの。「実はゴールドやブラックの光沢アルマイトって難しいんです。一般的な工業製品に使うアルマイトの10倍くらいコストがかかっています」と高野氏は教えてくれた。それによってZ900RSの足まわりがより引き締まって見える。クオリティの高さを感じる部分だ。この3色以外のアルマイトがオーダーできるカラーオーダープラン(1万1000円)も用意されており、愛車をより個性的に仕立てることも可能。

Z900RSのフロントフォークの左右の動きを共通化させ、より細かい調整を可能とし、好きな100mmピッチのキャリパーを装着できる美しい仕上がりのフロントフォークボトム。派手さはないが、生産者のこだわりが随所から伝わってくる。バイクに詳しい人ほど注目する逸品だと言えよう。

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【KTS湘南】カワサキ車取り扱い歴35年以上を誇るカワサキ正規ディーラー。技術力は高く、修理/点検/メンテナンス/車検のほか各種カスタムやペイントなども行なっている。●住所:神奈川県平塚市天沼1-36 ●電話:0463-23-8766 ●営業時間:10〜20時 ●定休日:水曜 ●URL:http://jvnet.sakura.ne.jp/kts-shonan-jp/

カワサキZ900RSの質感と走りのクオリティを高めるフロントフォークボトム|KTS湘南
カワサキZ900RSの質感と走りのクオリティを高めるフロントフォークボトム|KTS湘南

KTS湘南西川氏[写真左/左]とアルカディア高野氏[同/右]の雑談から始まった「フロントフォークボトム」は、構想から完成まで1年近くかかったという)。Z900RSをこよなく愛する高野氏の気持ちが存分に込められた逸品で、テストはもちろん氏の愛車[写真右]で行われた。 [写真タップで拡大]

※注意事項:取付作業には専門知識が必要なため、車両を購入された店舗にご依頼ください。製品に関する問い合わせは購入した2輪販売店へお願いします。
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