アウターパネルとインナーパネルの接合はシーム溶接で行われるが、ローラー状の電極部でせいぜい数mmしかないタンクの縁を掴み、フリーハンドでグルリと回しながら接合していく手さばきはまさに職人芸。思わず見とれてしまう。写真の燃料タンクはトレーサー9GT用だが、新型MT-09も作業自体は同様だ。
世界広しと言えども、ヤマハ発動機ほど作り手が“アツい”2輪メーカーもないだろう。細部に至るまで徹底的に作り込まれ、そのこだわりを訪ねようものなら技術者の話はとどまることを知らない。そして、そのすべては“ユーザーに感動を与える最高の製品を”というヤマハの企業理念「感動創造」に起因するものだ。ここでは、その感動を工場から送り出し続けるヤマハの製造技術者たちの奮闘にスポットを当て、短期集中連載でお届けし […]






























