
ニンジャH2 SX/SE概要
バランス型スーパーチャージャーを搭載したカワサキの新世代フラッグシップスポーツツアラー。’22年の新型H2 SXにはボッシュ製のライダー支援システムARAS(Advanced Rider Assistance System)を採用。ミリ波レーダーを車両前後に配置し、ACC=アダプティブクルーズコントロール(前車追従型クルコン)やBSD=ブラインドスポットディテクション(死角検知)、さらに前方衝突警告といった装備を実現して安全性能を飛躍的に高めている。
上級版となるSEには以上に加えてSHOWA製の電子制御サスペンション・KECSとブレンボ製Stylemaキャリパーを搭載する。
’22 ニンジャH2 SX SE[欧州仕様]
スタイリング
【’22 KAWASAKI Ninja H2 SX SE|EU MODEL】■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ+スーパーチャージャー 998cc 200ps/11000rpm(ラム圧過給時210ps/11000rpm) 14.0kg-m/8500rpm ■267kg シート高835mm 19L ■タイヤF=120/70ZR17 R=190/55ZR17 ●色:エメラルドブレイズドグリーン×メタリックディアブロブラック ●予想価格:305万円前後 ●国内入荷時期:’22年初夏 ※写真は欧州仕様
フレームまわりに変更はなく、シート高は仕向け地によって820/835mmの2種類が用意されている。シート本体も人間工学に基づいて改良され、長時間ライディングとスポーツライディングのためのポジションを両立した。
従来のイメージを踏襲しつつブラッシュアップされたニューフェイス。前後のミリ波レーダー装着に合わせてLEDヘッドライトやテールランプは小型のものに改められている。
主要装備
【追尾型クルーズコントロールに死角検知も実装!】ARAS(アドバンストライダーアシスタンスシステム)はミリ波レーダーに加えて慣性観測装置や車速センサーからの情報をエンジンコントロールユニットに集めて統合的に制御。バックミラーにはBSD死角監視システムと連動して車両接近を知らせるLEDインジケーターが内蔵されている。
ARASのミリ波レーダーユニットは車両前後に内蔵している。そのためLEDヘッドライトは従来よりも小ぶりなものとなり、テールランプも形状が改められた。ミリ波レーダーの搭載は国産車では初、スポーツツアラーとしては世界初となる。
【6.5インチ大型液晶×スマホ連携】メーターには6.5インチの大画面TFTカラーディスプレイを新採用。ボッシュがベースを開発したアプリ「カワサキSPIN」にも対応し、Bluetoothで接続したスマホと連携。電話やナビなどの機能がメーターパネルと連動して使えるようになっている。
【グリップヒーターも標準装備】スポーツツアラーとして、今や必須装備のひとつであるグリップヒーターもSTD/SEともに標準で装着。スイッチ類はコンパクトにまとめられている。ブレンボ製のブレーキレバーはAPS(アクセルポジションセンサー)やグリップヒーターに合わせて新形状となった。
【スマートキーのKIPASS】メインスイッチはリモートのスマートキーを使うKIPASSを新たに採用。イモビライザー機能も備えている。燃料タンクキャップやリヤシートの開閉にはスマートキー内に収納されたインターナルカット形状のブレードキーを使用する。
【スカイフックは空飛足】SEが採用するKECSはSHOWAのスカイフック技術を採用。減衰特性は選択したライディングモードに連動して変化する。
【カワサキクイックシフターも制御が進化】上下両方向対応のカワサキクイックシフターはECUのアップデートにより1600rpmから使用することが可能となった。
【タイヤ圧管理など電制が満載】タイヤの空気圧をリアルタイムで測定し、220kPaから下がると警告を発してくれるTPMS=タイヤプレッシャーモニタリングシステムも装備。
ビークルホールド機能は、坂道発進でブレーキレバーから手を離しても、マシンが動き出すまでブレーキが作動したままとなり立ちゴケを防ぐ。
緊急制動時にはブレーキランプを自動点滅させて後続車に危険を知らせるESS=エマージェンシーストップシグナルが追突事故防止に役立つ。
’22 ニンジャH2 SX[欧州仕様]
SEとの主な違いは足まわりだ。SXは通常サスペンションを採用する。
【’22 KAWASAKI Ninja H2 SX|EU MODEL】●色:エメラルドブレイズドグリーン×メタリックディアブロブラック ●予想価格:調査中 ●国内入荷時期:’22年初夏 ※写真は欧州仕様
’21 ニンジャH2 SX SE/SE+
日本ではSTDの販売はなく、コーナリングライト/フルカラー液晶メーター/クイックシフター/大型スクリーンなど装備が充実した上級版のSEと、SEに電子制御サスペンション/ブレンボのスティレマキャリパー/スマホ連動機能を追加した最上級版のSE+が販売されている。SE+にはさらにトラクションコントロール/パワーモード/エンジンブレーキコントロール/サスペンション特性を包括的に設定できるインテグレーテッドライディングモードも装備する。

’21 ニンジャH2 SX SE+
【’21 KAWASAKI Ninja H2 SX SE+】■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ 998cc 200ps/11000rpm 14.0kg-m/9500rpm ■262kg シート高820mm 19L ■タイヤF=120/70ZR17 R=190/55ZR17 ■クイックシフター(アップ&ダウン)/ブルートゥース ●色:エメラルドブレイズドグリーン×メタリックディアブロブラック ●価格:282万7000円
【常時可変の電子制御サスペンション】SE+にはSHOWAと共同開発した電制サスを採用。路面状況に合わせ瞬時に硬さを調整する。
’21 ニンジャH2 SX SE
【’21 KAWASAKI Ninja H2 SX SE】SEは前後ともフルアジャスタブルのSHOWA製機械式サスペンションを採用。リヤのプリロードはリモート調整式と便利だ。●色:メタリックグラファイトグレー×メタリックディアブロブラック ●価格:244万2000円
【スーパーチャージャーは洗練仕様】効率に優れたバランス型スーパーチャージャーを採用。優れたパワーと燃費も含めた環境性能のいいとこ取りだ。
【スマホ連動カラーTFTメーター】アナログ式タコメーターの隣りにカラーTFTパネルを設置。専用アプリを介してスマホとも連動できる機能を持っている。
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