
●文:ヤングマシン編集部(伊藤康司 田宮徹 宮田健一) ※情報更新日:2022年9月7日
ホンダCBR250RR 概要
ホンダCBRの一貫した“トータルコントロール”をコンセプトに掲げ、スロットルバイワイヤやパワーモードなど電子デバイスもいち早く採用したCBR250RR。’21年に新形状ピストンや浸炭コンロッド等を採用し、摩擦ロスやポンピングロスを徹底的に排除して3psアップ。倒立フォークのアウターを5mm延長してセットアップの自由度を持たせるなど、レース参戦時の備えも十分。オプションでシフトアップ/ダウン対応のクイックシフターも用意される。
’22 ホンダCBR250RR
主要諸元
【’22 HONDA CBR250RR】■水冷4スト並列2気筒DOHC4バルブ 249cc 41ps/13000rpm 2.5kg-m/11000rpm ■車重168kg シート高790mm 14L ■タイヤサイズF=110/70R17 R=140/70R17 ■クイックシフター(アップ&ダウン)※オプション ●色:グラファイトブラック マットガンパウダーメタリック パールグレアホワイト グランプリレッド(ストライプ) ●価格:82万1700円/85万4700円(赤)
【カラーバリエーション】伝統のトリコロール(グランプリレッド)/フォークやホイールも黒のグラファイトブラック/赤フレームのホワイト/ツヤ消しブラックの全4色。
低く構えたフロントのロングノーズから、車体後方に向かって跳ね上がっていく躍動感あるスタイルが特徴的。硬質な面構成とキレのあるエッジが、力強さとスピード感を表現している。
ライディングポジション/取り回し
【ライディングポジション】ハンドル位置は低めで、サーキットでのスポーツ走行がよく似合う。かといって前傾がキツすぎるわけではないので、幅広く使えるだろう。
【取り回し】ハンドル切れ角が大きく小回りできるが、タンクの出っ張りに干渉するのでUターン時は注意。
エンジン/パワーユニット
【内部パーツの徹底見直しで性能向上】新形状ピストン/浸炭コンロッドなどを採用。バランサーシャフト軸の小径化/バルブスプリング荷重の軽減などで最高回転数を高め、吸排気系の見直しなどでトルクアップも果たした(画像は’17年型)。
【排気音を楽しめるマフラー】マフラーはサウンドチューニングに注力。サイレンサー内部を3室に分割し、2室/3室のそれぞれから個別に排気する仕組みだ。低回転域で力強く、中/高回転域では高揚感あるサウンドを奏でる。最新型は内部構造を見直しトルクアップに貢献(画像は’17年型)。
シャーシ
【剛性としなやかさの最適バランスを実現】鋼管トラス構造と左右非対称のアルミ製スイングアームは継続採用。フレームは耐久性/振動特性/軽さなどに配慮し細部の肉厚を最適化。剛性バランスに配慮したスイングアームと相まって、運動性能と走行フィーリングを高めている。
足まわり
フロントフォークはφ37mmのショーワ製倒立式。φ310mmの大径ブレーキディスクと相まって、フロントまわりはしっかりした剛性感。不安なくコーナーに進入できる。
主要装備
【走行風を活用するカウル類】随所に設けられたダクトがスタイリッシュなカウルは、いかにも空力性能が高そう。ウインドプロテクション性への配慮はもちろん、走行風を効果的に導入してエンジンまわりの冷却にも貢献している。
アップ/ダウン対応のクイックシフターはオプション設定。
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