カワサキZ900RSシリーズ[新型バイクカタログ]:上級仕様SE新登場! STDは往年の”青玉虫”カラーだ

Z900RSシリーズ 概要

大型2輪クラスでトップセラーを驀進中のヘリテイジモデル。モチーフはもはや説明の必要がないカワサキ直4の祖=Z1だ。ストリートファイター系ネイキッド・Z900のエンジンとシートレールを改修した車体をベースに開発されたため、スタイルは昔風でも中身や走りは最新。トラクションコントロール/アシストスリッパークラッチ/倒立フォーク/ラジアルマウントブレーキキャリパー/全灯火LEDといった現代的装備で身を固めている。

’21年9月1日に国内発売された’22モデルでは、STDに’75年式のZ1Bに用いられた通称”青玉虫”カラーを採用。新たな魅力を引き出している。ビキニカウル/ローハンドル/段付きシートを有する「カフェ」の方は、シルバーストライプの入ったブラックで、シートがブラウン×ブラックのツートーンだ。どちらも諸元は変わらない。

さらに、足まわりを豪華に固めた上級仕様の「SE」も’21年11月12日にデビュー。こちらのカラーリングは黒×黃の”イエローボール”仕様! 人気集中は必至だろう。

’22 Z900RS SE

’18年の登場から3年連続でベストセラーとなっているレトロスポーツモデル・Z900RSを下敷きにしたハイグレードモデルで、ブレンボ製のフロントブレーキパッケージと、オーリンズ製のハイグレードリヤショックを装備。これに合わせてフロントフォークはアウターチューブをゴールド仕様とし、カラーリングには’73に欧州でのみ発売されたという伝説の“イエローボール”をまとう。

スペック上はサスペンショントラベルや車重などもノーマルとほぼ同じだが、最低地上高&シート高は10mmアップしており、積極的な走りに対応しているものと思われる。

フロントブレーキは、ブレンボ製のΦ300mmダブルディスク/M4.32ラジアルマウントモノブロックキャリパー/ブレーキパッドを装備。ラジアルポンプ式マスターシリンダーはニッシン製の小径とし、STDのΦ19.1mmに対しΦ17.5mmとした。また、ステンレスメッシュのブレーキホースがダイレクトなタッチと高いコントロール性を実現している。

リヤショックはオーリンズ製S46。シングルチューブ構造のアルミニウムボディを採用し、フローティングピストンで仕切られたΦ46mmの大型ピストンとガスチャンバーが、優れた路面追従性と確かなダンピングを発生し、グリップ感やハンドリングの向上、よりしなやかなライドフィールに貢献する。市販品とは異なり、密閉性に優れたダブルリップ式ダストシールを採用しているのもポイントだ。

このリヤショックの採用に合わせ、Φ41mm倒立フロントフォークのセッティングを最適化するとともに、アウターチューブをゴールド仕様に。同じくゴールド仕様の前後ホイールが華をそえる。

また、リヤサスペンションはセッティングの変更に便利な油圧リモート式プリロードアジャスターとダイヤル式リバウンドダンピングアジャスターを装備。オーリンズロゴを刻印したプレートも備えている。

'22 カワサキZ900RS SE|メタリックディアブロブラック

【’22 KAWASAKI Z900RS SE】■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ 948cc 111ps/8500rpm 10.0kg-m/6500rpm ■車重215kg シート高810mm 17L ■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●色:メタリックディアブロブラック ●価格:160万6000円 ●発売日:’21年11月12日 [写真タップで拡大]

'22 カワサキZ900RS SE|リアサスペンション
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オーリンズ製S46リヤショックはフルアジャスタブルで、油圧リモート式プリロードアジャスターとダイヤル式リバウンドダンピングアジャスターを備える。サスストロークは前120mm/後140mmだ。

'22 カワサキZ900RS SE|フロントブレーキ
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Φ300mmダブルディスクにM4.32ラジアルマウントモノブロックキャリパーを組み合わせる。ラジアルポンプ式マスターシリンダーはニッシン製の小径(Φ19.1mm→Φ17.5mm) 。倒立フォークはアウターチューブをゴールド仕様とした。

’22 Z900RS

’22年モデルのカラーバリエーションは従来のイエロータイガーことキャンディトーングリーンと、黒×銀のエボニーは廃止され、継続カラーなしの新色ラインナップとなった。

今回のカラーリングのうち、キャンディトーンブルーと呼ばれる新色は’75式のカワサキZ1(形式名Z1B) の復刻カラー。マニアには通称”青玉虫”と呼ばれる人気色だ。そしてもうひとつは、いわば”黒玉虫”と呼べそうなメタリックディアブロブラックで、こちらは’04モデルのゼファーシリーズがモチーフとなっている。

’18モデルのZ900RSは通称「火の玉カラー」と呼ばれる、’73の初代Z1を再現したキャンディトーンブラウン×キャンディトーンオレンジで登場。’19モデルは継続販売され、’20モデルでは’74式Z1をモチーフとした前述の「イエロータイガー」を採用した。そして今回は’75式というわけだ。

いずれもブラック系のエボニーが併売されてきたが、’21モデルではシルバーのストライプが入ったグラフィックとされ、これは’05モデルのゼファーシリーズをモチーフとしていた。

今回はZ1系のオマージュカラーとしてZ1Bの青玉虫を採用し、一方のブラック系は前年モデルよりも年代を遡ったゼファーをオマージュした黒玉虫としているのが面白い。オマージュ&アレンジカラーの世界観は、まだまだ広がりそうだ。

主要諸元に変更はなく、ABSとETC2.0を標準装備している。

'22 カワサキZ900RS|キャンディトーンブルー

【’22 KAWASAKI Z900RS】■シート高800mm ●色:キャンディトーンブルー メタリックディアブロブラック ●価格:138万6000円 ●発売日:’21年9月1日 [写真タップで拡大]

'22 カワサキZ900RS|メタリックディアブロブラック

カラーバリエーションはブルー/ブラックの2色展開。 [写真タップで拡大]

'75 900 スーパー4 Z1
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【モチーフはZ1Bの”青玉虫”】’18初代Z900RSは’73初代Z1の火の玉、’20は’74Z1Aのイエロータイガーと来て、’22はいよいよ’75のZ1B青玉虫がモチーフに。Zの歴史をなぞってマニア心に応えている。

'22 カワサキZ900RS北米仕様 | エンジン
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【パワーは最新】空冷風のフィンも備えているが、中身は最新水冷直4 。オリジナルZ1と同排気量でも非常にコンパクト。※写真は北米仕様

'22 カワサキZ900RS| トラクションコントロール入りメーター
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【トラクションコントロール入り】アナログ2連メーターで”らしさ”を演出しつつ、ギヤ段数やトラクションコントロールモードなどを表示する液晶部を中央にセット。※写真は北米仕様

'22 カワサキZ900RS北米仕様|1灯6眼LED
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【1灯6眼LED】丸形ハウジングのヘッドライト内は6つのLEDユニットで構成。昔と現在がうまく同居するデザインで仕上げられている。※写真は北米仕様

'22 カワサキZ900RS|懐古調LED
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【懐古調LEDテールランプ】テールランプもLEDだが、あえて昔のハロゲンバルブのように見えるような発光に調整。前後ウインカーも細身のLEDだ。※写真は北米仕様

’22 Z900RSカフェ

従来の曲線ラインやグラデーションを活かしたグラフィックとは一線を画し、マッスルカーなどのアメリカンスポーツを彷彿とさせる。特徴的なシングル風シートはブラウンのツートーンになり、レザーシートの雰囲気だ。

Z900RSカフェは、世界的な人気モデルとなっているネオクラシックネイキッド「Z900RS」にフェアリングとローハンドル、スポーティなデザインの段付きシートを追加したカフェスポーツ。’18に登場した初代カラーはライムグリーンで、ZRX1200ダエグなどが引き継いできた“ローソンレプリカ”のイメージを現代に継承してきた。

その後はグレーやブラウンといったカラーリングモデルが登場し、日本国内ではZ900RSともども’21モデルが新型コロナ禍の影響もあって品薄になるほど人気が続いている。’18~’20の401cc以上カテゴリーでは国内販売台数で3連覇も達成した。

カワサキが発表した’22モデルは、948cc並列4気筒エンジンや図太いサウンド、アシストスリッパークラッチ、ホリゾンタルバックリンク式リヤサスペンションといった装備に変更なく、メタリックディアブロブラック3と呼ばれる新グラフィックを採用。

主要諸元に変更はなく、ABSとETC2.0を標準装備している。

'22 カワサキZ900RS カフェ | メタリックディアブロブラック

【’22 KAWASAKI Z900RS CAFE】■車重217kg シート高820mm ●色:メタリックディアブロブラック ●価格:141万9000円 ●発売日:’21年9月1日 [写真タップで拡大]


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