風間深志さん、三好礼子さんとの出会い

【田中愛生の私的冒険道 vol,1】すべてはパリダカへの憧れから始まった!《AER 2024開催まで411日》

アフリカの大地を舞台に繰り広げられる総距離6500㎞にも及ぶ過酷なデザートラリー「アフリカ・エコレース(AER)」。2009年に第1回大会が開催されて以来、世界中から多くのライダーが挑戦している冒険旅だ。このレースに2024年出場と完走を目指して奮闘している田中愛生さんから見たバイクの世界を紹介。

※「アフリカ・エコレース(AER)」2024年の開催日程はまだ未定だが、2023年開催と同時期と考え+365日のカウントダウン式で連載タイトルの日数を算出


●文:田中愛生 ●編集:ミリオーレ編集部(村田奈緒子)

田中愛生(たなか・あい)/群馬県出身。バイク好きの父の影響から二輪免許を取得。パリダカへの憧れから冒険家・風間深志氏のオフロード部隊による東日本大震災支援活動を知り、オフロードに興味を持つ。大学卒業後ニュージーランドへ語学留学し、帰国後は長野県白馬村に移住。白馬村に在住中に松本市に住む国際ラリースト・三好礼子氏に出会い、林道にはまる。2018年より風間深志氏の事務所に勤め、2022年よりフリーランスに。愛車はヤマハ セロー250、KTM 250EXC-F、納車待ちのKTM 500 EXC-F SIX DAYS。

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2024年開催、AERの参戦を目指しています!

MIGLIORE|ミリオーレ|田中愛生|アフリカエコレース|AER

「アフリカ・エコレース(AER)」は、2009年より始まったデザートラリー。スタートはヨーロッパで、地中海を渡ってモロッコから本格的なラリーが始まり、サハラを越えてセネガルの首都ダカールの海岸がゴール! 「Real Race to Dakar」を標榜し、ラリーファンから注目を集めています。このラリーについては、後日詳細をご紹介します! [写真タップで拡大]

はじめまして、オートバイと自然が大好きな田中愛生と申します。

ごく普通のオフロードライダーですが、学生時代「パリダカ」に憧れ二輪免許を取得。いまは西アフリカの荒野を6000㎞以上走るラリーレイド「アフリカ・エコレース(AER)」へ2024年にオートバイで参戦、完走することを目指しています。

この連載では、「アフリカ・エコレース」という大きな目標に向け、ゼロベースからスタートした私が、日々の練習や国内外のラリーを経て、AERに至るまでの準備や想いを軌跡として書き綴っていきます。あたたかい応援として、読んでいただけると嬉しいです!

東日本大震災の被災地で活躍するオフロードバイク部隊を知って……

私がAERを目指すに至ったはじまりは、高校を卒業した後、二輪免許取得のため教習所に通っていた時にさかのぼります。教習期間に、偶然にも2人の人物の存在を知り、「パリダカ」に興味を持つことになりました。

その1人は、日本人女性で唯一「パリダカ」を完走し、女性のモータースポーツの先駆者である三好礼子さん。広大なサハラ砂漠のなか、オートバイで走る三好礼子さんの姿を写真で見て、こんなかっこいい女性がいるなんて! 女性でも冒険をしてもいいんだ! と、強く衝撃を受けた同時に、ふと「私もいつか砂漠を走りたい」と、そう思いました。

そして大きな影響を受けたもう1人は、冒険家の風間深志さん。三好礼子さんを知った同時期に、風間深志さんの率いるオフロードバイク部隊が、東日本大震災後の被災地で活躍する様子がTV番組で特集されていました。私自身も、被災地ボランティアに行こうとしているときだったため、バイクによる社会貢献に感銘を受けました。

そして、風間深志さんについてさらに調べてみると「パリダカ」へ二輪部門で初参戦・完走しているだけでなく、キリマンジャロやエベレスト、南極・北極点へオートバイで到達した経験をもつレジェンドであることを知ったのです。

こうしたきっかけを経て、「そうか、私がこれから免許を取ろうとしている”オートバイ”という乗り物は、冒険を通じて人に感動を与えることも、被災地で誰かの役に立つこともできる、素晴らしい乗り物なんだ」と、感じたのです。

わくわくする気持ちに正直になりたい! と葛藤した学生時代

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大学卒業式を終えた後の思い出の一枚。ちなみにこのカワサキ Ninjaは父のバイクです! [写真タップで拡大]

パリダカに憧れ、オートバイの可能性に気づいた当時大学生の私は、無謀にも本気で風間さんの弟子入りをするか真剣に悩むようになります。

しかし当時の私は、自分が女性であり、危険なことをしては周りが心配する……それにみんなにどう思われるか? と他人からの評価などを気にして、実際に風間さんを訪ね、弟子入りしたいと門をたたく勇気はありませんでした……(しかし、その後は不思議なことにいろいろな場面で風間さんと会う機会がありました)。

わくわくする自分の正直な気持ちに蓋をして、二輪免許を取得した後は、ヤマハのツーリングセローを初のバイクとして迎え、休日には父と一緒によく出掛けるバイクが好きなツーリングライダーとなったのです。

三好礼子さんとの出会いを経て、風間深志事務所のスタッフに!

大学で途上国の開発経済について学び、持続可能な暮らしについて模索していた私は、大学卒業後、ニュージーランドでの語学留学を経て、長野県白馬村に移住し住み始めます(留学先や移住した当時の話は、また機会あらためて振り返りたいと思います)。

白馬村からそう遠くない松本市で、憧れの三好礼子さんが「ペレファ・カフェ」を営んでいることを知った私は、そのカフェを訪れ、そのうち「ペレファ・カフェ」主催の林道ツーリングに参加するようになりました。

MIGLIORE|ミリオーレ|田中愛生|アフリカエコレース|AER
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はじめて「ペレファ・カフェ」を訪れた時の思い出の写真より。礼子さんは初対面にも関わらず笑顔でいろいろとお話を聞かせてくださいました。 [写真タップで拡大]

この時の林道ツーリングは、緊張しながら当日を迎えましたが、林道へ走り出すとあまりにも楽しく、オフロードバイクに乗っていてよかったと改めて感じたことをよく覚えています。

こうして「ペレファ・カフェ」に何度か足を運ぶうちに、礼子さんから「ねえねえ愛生ちゃん、風間深志さんって知ってる?」と、お話をいただいたのです。それは、風間深志事務所のスタッフに空きがあって、一緒に働く人を探しているという内容でした。

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上京前に「ペレファ・カフェ」で開催いただいた送別会のワンシーンより。集まった林道仲間の方々からサインをもらい、見送っていただきました。この時の思い出は、一生忘れません! [写真タップで拡大]

大学生の時に、まわりを気にして一度諦めたこと。

それがこのような形で私の目の前に舞い降りてきたことに喜びつつ、これを逃したらまたチャンスが巡ってくることはきっとこの先ないような気がしました。今度こそは自分の心に正直に、心でわくわくすることを諦めてはいけないと思い、迷いなく面接をお願いしたのです。

こうしてご縁をいただき、風間深志事務所で働くことが決定し、東京へ上京! 新しい世界に、冒険とオートバイが好きという気持ちだけで飛び込んでいったのです。

少しずつ私自身のことをお話しながら、AER2024参戦に向けての準備や練習の様子などもお届けしてきます!

それでは、みなさまバイクと愛ある人生を~! また次回、お会いしましょう〜。

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Ai Tanaka Instagramなどでも、近況をアップしています! [写真タップで拡大]


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