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アドバンテージ [ADVANTAGE]

30年以上に渡り足周りと駆動系パーツ開発し続ける、MADE IN JAPANの品質を重視するコンストラクター

兵庫県尼崎市に本拠地を構えるアドバンテージ。同社代表の中西昇氏は、バイクメーカーのスズキグループでモトクロスやロードレースといったモータースポーツ部門や部品に関する業務に従事した後、フットワークパーツのプロショップとして1991年に同社を創業しました。

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当時、アフターマーケット向けパーツと言えば海外メーカーの製品が優勢でしたが、アドバンテージは日本製パーツにこだわりました。バイクメーカー勤務時代、純正部品として装着される日本製メーカーの性能や開発能力、品質の高さを常に間近に見ていた中西氏にとって、信頼できる国産メーカーの部品にブランド力を持たせてユーザーに提供することこそ価値のあるビジネスになると考えたからです。

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高性能を謳うオリジナルパーツを販売するメーカーやコンストラクターは数多く存在しますが、実際にサスペンションやブレーキパーツなどを製造できるメーカーは限られています。アドバンテージのオリジナルカスタムパーツを製造するSHOWA、KYB、NISSIN、FCC、DID、XAM、EXACTはいずれも国内屈指のメーカーであり、量産市販車に求められる品質を余裕でクリアできる実力を有しています。そうしたメーカーと協業することで、コストや量産性などさまざまな制限が加わる市販車向け純正パーツとは異なる、性能追求に特化した製品を開発できるのがアドバンテージの大きな強みです。

優れた性能を持つ製品を開発しても、それらを使用できる環境が整っていなければユーザーは安心してパーツを装着できません。アドバンテージが創業した1990年代は、現在よりもバイクカスタムに対するハードルが高く、自由度は低い状態でした。そこで同社ではスペシャルパーツを装着したカスタム車両の公認車検にいち早く取り組み、90年代半ばにはカスタムコンプリート車両の販売も行っています。

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またアドバンテージでは、純正パーツメーカーのブランドを用いた製品開発だけでなく、自社企画、開発によるオリジナル製品の製造も行っています。それが鍛造ホイールのEXACTであり、ダイレクトドライブレーシングディスクです。アルミニウム製とマグネシウム製を選択できるEXACTは、鍛造製法の利点を最大限に生かせる国内有数の8000トンプレスによって軽量さと強度と回転バランスの良さを引き出すオリジナルホイールで、ミドルクラスからビッグバイク、片持ちスイングアームモデル用まで多くの機種に対応した製品を製造しています。一方、ダイレクトドライブレーシングディスクは、ブレーキング時の熱によるアウターローターの歪みを抑制するフローティングピンの形状に特徴があり、世界GP 125クラスでマルク・マルケス選手がタイトルを獲得した時のデルビにも装着されていた実績があり、現在もMoto3、Moto2クラスで高い評価を獲得しています。

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新たな取り組みとして注目されているのが廃番プロジェクトです。絶版車を含めてバイクの寿命が延びている中で、純正部品の販売終了問題がユーザーやショップを悩ませています。法律による製造者責任に基づく規制により、メーカーには生産終了から10年間は重要保安部品の供給を行う義務がありますが、現実には2000年以前に製造されたバイクもまだまだ数多く走っています。そうしたバイクにとって、メンテナンスや修理に必要な部品が手に入らなくなることは死活問題となります。アドバンテージはこうした状況を改善すべく、ユーザーのリクエストに応じて独自にパーツの再生産を開始しています。

サプライチェーンや生産拠点のグローバル化によって、多くのバイクやパーツが日本以外の工場で製造されるようになっているのが現実です。しかしアドバンテージでは、あくまでMADE IN JAPANにこだわったパーツ開発を行い、それらを効果的に活用したカスタムバイク製作を行うことで、バイクユーザーの期待に応え続けています。

※本記事はアドバンテージ [ADVANTAGE]から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責はすべて寄稿元に属します。