
ブレーキ液の飛散を防ぐ
フロントブレーキのマスターシリンダーのカップに巻いている、タオル地の“リストバンド”みたいなカバー。1980年代後半にレプリカモデルにフルードカップ別体式のマスターシリンダーが装備され始めたころは、皆がこぞって装着していた。
最近は一般車では人気が下火な感じもするが、現在も多くのMotoGPマシンが装着しているところを見ると、どうやら単なる“お洒落アイテム”ではなさそうだ……。
このリストバンド、正しくはマスターシリンダーカップバンド、またはリザーバータンクカバーと呼ばれるれっきとしたレース用アイテム……だが、昔は本当にテニスなどのスポーツで使う汗止めのリストバンドを流用していた。それはさておき、装着する理由は「ブレーキフルードの飛散防止」だ。
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