
●文/写真:ライドハイ(伊藤康司) ●写真:長谷川徹、柴田直行
車体を傾けたら真っ先に接地する“バンクセンサー”
カーブを曲がるために深くバンクさせると、車体のどこかが地面に接地して、ゴリッとかガーッという音と共にステップから衝撃がきてビックリしたことがあるライダーもいるはず。特にクルーザーやネイキッドのオーナーは、愛車で走る初めてのワインディングやサーキットでそんな経験をしているかもしれない。
そんな時、驚いて車体を起こす余裕があれば大丈夫だが、問題なのは、マフラーやフレーム、エンジン等の車体にシッカリ固定された部品が接地することで、タイヤが路面から浮いてしまった場合だ。完全に浮き上がらないまでもグリップ力を損なうためスリップする可能性は高くなるし、もし完全に浮き上がったら転倒してしまうこともある。
そこで現在の市販バイクには、接地すると折りたたまれる“可倒式ステップ”が装備されていて、さらにステップの下側には地面に向かって伸びた棒状の“バンクセンサー”が備わっている。そして車体を深く傾けた際に、このバンクセンサーが真っ先に接地して、「ここがバンク角の限界」と知らせてくれるのだ。
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