
●記事提供:モーサイ編集部 ●レポート:阪本一史(『モーターサイクリストクラシック』元編集長) ●写真:澤田和久/モーターサイクリストクラシック ●編集:平塚直樹
ブーム体験の思い出も交えたW3試乗インプレッション
1970年代後半から1980年代にかけて、バイク好きの若者たちを虜にした小説が片岡義男の『彼のオートバイ、彼女の島』です。1986年に同名の映画が公開されたこともあり(故・大林宣彦監督)、当時バイクで青春を謳歌していた世代などに、絶大な人気を誇りました。
そして、主人公の橋本 巧(コオ)が乗るカワサキ「W3」も、すでに販売が終了していたにもかかわらず、一躍憬れの的となりました。
では、そのW3とはどんなバイクだったのでしょうか? 雑誌『別冊モーターサイクリスト』『モーターサイクリストクラシック』の元編集長で、実際にW3の試乗を経験したことがある筆者が、その独特の乗り味を紹介。『彼のオートバイ、彼女の島』ブームを経験したど真ん中世代でもあることから、当時の思い出も交えて語ります。
カワサキ「ダブル」のルーツはメグロ「スタミナ」
『彼のオートバイ 彼女の島』の主人公コオが愛機としていたのは、1960年代に開発されたカワサキ「W1」系モデルの末裔、「W3」である。どんなバイクなのか、その生い立ちからを紹介しよう。
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