
国内外を問わず、ほとんどの現行バイクのブレーキ/クラッチレバーの先端は“球状”になっている。デザイン性で考えたら、もっとシュッとした形状の方が、スピード感があって良いのに……とも思える。だからその理由を問われたら、なんとなく“丸い方が安全だからかな”と感じるライダーも多いだろうが、実際のところはどうなのだろう? 気にして見ると、球のサイズも国産外車を問わずほとんど同じ……。なぜだろう?
●文/写真:ライドハイ(伊藤康司)
レースの安全規則が、いつしか市販車にも広がった
答えは「FIM(国際モーターサイクリズム連盟:二輪モータースポーツを統括する国際競技連盟)のレギュレーションで決まっているから」だ。
FIMではロードレースに限らず、モトクロスやトライアルでも車両の技術規則で「すべてのレバー(クラッチ、ブレーキなど)は、原則として先端がボール状(このボールの直径は最低16mmとする)となっていなくてはならない。このボールは平らでもよいが、どのような場合においても先端は丸くなっていなくてはならない(平らな部分の厚みは最低 14mmとする)」と定めている(昔は最低19mmだった)。
ところでこの球、立ちゴケすると“ポロッ”と折れてしまうことも多いが……。
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