
熱い闘いが繰り広げられるMotoGPやSBK。観ていて毎レース気になるのがタイヤです。前半にペースを上げると最後にグリップしなくなるとか、後半に備えて温存するとかタイヤのグリップ性能はそんなに変わるのですか?
●文:ライドハイ編集部(根本健) ●写真:ドゥカティ、スズキ、日本ミシュランタイヤ
A.トレッド面のゴム層が摩耗するとダンピング性能も落ちるからです
レース結果を左右するタイヤですが、最後までグリップの変わらないモノを用意できれば問題ないはず。
なぜタイヤメーカーが開発しないのか疑問に思われるかもしれません。
レーシングタイヤ、溝のないスリックタイヤは、技術的にもさまざまな要素が絡んでいて簡単に説明できない部分もあるのですが、ここでは細かいコトは抜きにして概要だけでお話しましょう。
タイヤが摩耗するとグリップしなくなるのは、路面と接しているトレッド部分のゴム層が薄くなるからです。タイヤのグリップ力は、もちろん一般的にコンパウンドと呼ばれるゴム質の粘着力がベースですが、実はもっと大事なのがダンピング性能。
つまり、滑りだしそうになったとき、一気にスリップさせない減衰特性が大切になるんです。
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