最初のテントは自立式のドーム型一択!
キャンプグッズ選びのコツ#1 テント編【ソロで楽しむバイクキャンプ入門】
- 2020/7/7
キャンプをするには、当然ながらテントや寝袋といったアウトドア用品が必要になる。バイクは積載性に限りがあるだけに、アイテム選びにもノウハウがあるのだ。キャンブ大好き二輪ライター・ヤタガイが解説。まずはキャンプ道具の最重要アイテム=テントから。最初のテントは自立式のドーム型一択だ。
最初のテントは自立式のドーム型一択!
キャンプにおける最重要アイテムがテント。バイクキャンプで使用できるテントは、積載性の観点から、軽量コンパクトにこだわった山岳用、前室が広めのツーリング用、少々重くてかさばるが居住性のいい小型のファミリーテントあたりか。最近のアウトドアブームでいろいろな種類があって迷うところだが、重要なのは、初めてのテントならとにかく”自立式”を選ぶことだ。それも設営がラクで風にも強いドーム型がいいだろう。また価格については、キャンプで何日も旅するロングツーリングがしたいなら”マトモ”なテントを選ぶべきだ。ただ、キャンプはレクリエーションとして割り切り、暖かい時期で晴れた風のない日にしかしないというのであれば、ホームセンターに売っているような数千円のテントでもヒドい目に遭うことは少ないだろう。

【主流はドーム式】自立式の中でも一番多いドーム式は、弓なりにテンションをかけた2本のポールをクロスさせて居住スペースを作る。一人でも設営しやすく風にも強い。”いいドームテント”の第一条件は、このデイトナ製のようにポールがグラスファイバー製ではなくアルミ製であることだ。
【非自立式とは?】テントが自分の力で立たないから非自立式。円錐形のモノポールテントや、ハンモック式などがその代表例だが、ポールの他にも、ペグで地面に固定する必要があったり、ちょうどいい立木がないとそもそも設営できなかったりする。つまりテントサイトの状況を選ぶため、ちょっと使いにくいのだ。

モノポールタイプは、柱となる中心のポールだけでは自立できず、周囲にペグをたくさん打ってテンションをかける必要がある。つまりペグがしっかり打てる場所じゃないとそもそもテントが立てられないのだ。
テント選びのポイント
その1. 広さ
ヘルメットにブーツ、積載バッグとライダーは荷物が多い。きっちり一人用のテントを選ぶと、これらの荷物を置く場所に困ることになる。少なくとも2人用、山岳用ならせめて3人用を選んでおくと、快適な居住スペースが確保できる。
その2. 収納性
キャンプグッズのなかでも一番大きな荷物となるテント。ただ生地の厚みや量でかなり収納性が変わる。右の緑の袋は1人用の山岳テントとポール。左は大きな前室を持ったツーリングテント ST-II。テントひとつでここまで大きさが違う。
その3. 通気性
暖かい季節の平地でしかキャンプしないというのであれば、断熱性よりも涼しさの方が重要。熱がこもるので本体はフルメッシュでもいいくらいだが、せめてメッシュスクリーン付きのモデルを選びたい。また、前後両開きだと風が抜けて快適。
その4. 前室の広さ
最近のツーリング用テントの流行は、前室部分を大型化し、土間スペースを大きくとること。雨の日には、ここで煮炊きをしたり、レインウエアを着たりできて便利。とくに天気を選ばず旅をするなら、テントにある程度の居住性は求めたいところだ。
その5. 雨天時の居住性
内部の結露防止のために、本体の外側にフライシートを張り二重構造にするのが主流。この本体とフライシートの隙間のスペースが前室で、雨天時に濡れものを置いたり、食器やゴミ袋などが置けるためかなり便利。当然広い方が居住性が高くなる。
その6. 天井の高さと出入り口

天井は高いほど居住性がよく、130cmもあれば相当快適。一方、風対策重視の山岳用は、天井が低く、中には体育座りすらできないモデルもある。また出入り口は長辺側に開口部がある方が断然出入りがしやすく、前後にあると複数人で使うときに便利。
●写真:武田大祐 ●文:谷田貝洋暁
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キャンプ大好き二輪ライター・ヤタガイ氏によるバイクキャンプ入門。次ページではキャンプグッズ選びのコツ・シュラフ/マット/ヘッドライト編をお届けする。
〈特集〉ソロで楽しむバイクキャンプ入門
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