~国道402号線 越後七浦シーサイドライン~

【バイクで巡るニッポン絶景道】日本海一望、波飛沫を浴びる豪快な旅路を疾走![新潟県]#モトツー

  • 2019/6/14

『バイクで巡るニッポン絶景道』シリーズは、ヤングマシンの姉妹誌であるモトツーリング編集長カン吉(神田英俊)が案内人。第11回は日本海沿いの風景を、そしてバイクならではのリアルな波しぶきを堪能できる国道402号線、越後七浦シーサイドラインを紹介しよう。

TEXT:Hidetoshi KANDA

荒々しい断崖を沿うように日本海の荒波を体感!

濃い群青色の海が大変美しい日本海。特に日本海沿いに長く伸びる新潟県には、素晴らしい海岸風景を堪能しながらツーリングできる絶景ロードが数多く点在する。その中でも、特に走っておきたいイチ推しがこの越後七浦シーサイドラインだ。

ここはWEBや雑誌といった“絶景ロード”のまとめ等には、ほぼ登場する事のない、全国的にもかなりマイナーな観光道路。総延も約14kmと少々短めだ。

しかし、訪れた者の視覚と印象を一生捉えて離さない強烈なインパクトを持った絶景ロードなのだ。

日本海沿岸随一の大都市、新潟市を抜け海岸沿いを一路南下してゆくと、約30kmにわたる砂浜地帯が現れる。海水浴のメッカでもあり、シーズン中は渋滞等も起こる冗長なルートだが、突然荒々しい断崖沿いをトラバースする海岸ロードが出現する。

日本海特有の荒波が岩礁を削って造形した奇岩・怪岩の連続。路面は豪快にアップダウンをしつつ断崖を抜けるが、低い位置では海面スレスレ。このローラーコースター感抜群の道路様相も素晴らしい魅力の一つだが、最大のお楽しみがもう一つある。

それは、波。平気で路面に波が飛沫を上げて襲いかかってくるのだ。もうこれはド肝を抜かれる事間違いない。当然、危険なレベルの波浪ではないが、インパクトは抜群。旅をしに来た感満点の迫力のある道だ。

ただし、路肩が狭く、途中の停車は大変危険。駐車スポットが少ない為、降車して情景を楽しむ場所は限られているが、ただ一気に駆け抜けるだけで、十二分にその魅力を楽しむ事ができるだろう。

これぞバイク旅の特権。小粒ながら強烈な印象を味わえる、想い出に残る道だ。そう、ここにしか無い風景。そんなシーンを堪能できる、ツーリングライダーにとって想い出の原風景になるに違いない道なのだ。

日本海を遠望しつつ、アップダウンを繰り返しながら駆け抜ける。遠望する日本海はどこまでも蒼く、ライダーの旅情気分を一層盛り上げてくれる。

越後七浦を抜け、その先にある出雲崎町。近世の趣きを残す建物が林立する風光明媚な港町だ。かつては北前船の寄港地として栄え、幕府直轄の天領として賑わった。

昔ながらの線形を残した街路は、昭和を思わせる古い街並みが続く。ここは数少ない国内原油の産出地。何と日本石油(現JXエネルギー)発祥の地でもあるのだ。

越後七浦シーサイドラインより分岐してすぐ。燕市内の国道116号線沿いにある超怪しいドライブイン。しかし、今ではほぼ絶滅危惧種となっているコインスナックが現役なのだ。何と格安で宿泊も可能。

このカオス感、マニアには堪らない!

公楽園
新潟県燕市熊森1283-1
TEL:0256-97-1575 
ゲーム・スナックコーナー24H営業、1泊2880円

長岡市の寺泊地区は魚介類の宝庫。通称「魚のアメ横」と呼ばれる海産物市場街は新鮮な魚介類が大変安くて美味い!中でもカニラーメンは地元で超名物。冷凍モノを不使用。地元産のカニが一匹丸ごと。これは至福だ。

海鮮茶屋 汐の華
新潟県長岡市寺泊下荒町9772-27 角上新館2F
TEL:0258-75-3155
11:00~16:00 不定休

新潟市中心部には「ドカベン」や「あぶさん」等を描いた新潟市出身の漫画家、水島新司氏のキャラクター銅像が並ぶ一角がある。通称“ドカベンロード”。山田太郎の強烈なスイングは脳天痺れる一発だ(笑)!

水島新司まんがストリート
新潟県新潟市中央区古町通5番町
※アーケード内の為、付近駐輪場のご利用をお願いします。

ロード情報

交通量:観光地に近く、絶好のロケーションにも関わらず交通量は大変少ない。但し、地元車は全体的にハイスピードな為、油断は禁物。前後の安全には十分注意しよう。

路面:高規格に整備され安心感も抜群の路面だが、波浪時は路面まで潮が打ちあげてくる為、突然ウエット路面の出現も珍しくない。余裕を持ったスピードで走ろう。

~越後七浦シーサイドライン~
秘境感★★★
天空感★
潮風感★★★★★
爽快感★★★★
根性感★
開放感★★★★

関連する記事/リンク

MOTOツーリング

モトツーリングとは ヤングマシンと同じ内外出版社が刊行する、バイクツーリング専門誌。オシャレでキレイな旅よりも、現地に赴いてのガチンコ取材による深堀り記事制作を得意とする。偶数月1日発売。

※本記事の内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。

モトツーリング

モトツーリング モトツーリング編集部

記事一覧を見る

2010年秋にヤングマシン増刊として始まったのち、2013年秋号より独立創刊した、バイクのツーリング専門誌。「ここにしか載っていない面白いネタ」にこだわり、綺麗でオシャレなツーリング雑誌とは一線を画した実用的かつB級ネタも盛り込んだ誌面づくりに邁進しています。