マシン・オブ・ザ・イヤー2018
今、蘇る昭和50年代──昭和54年

〈動画〉Z400FX試乗インプレッション【あの頃の中型#2】

昭和50年代は、免許制度の改正により人気が中型に集中し始めた時代だ。ここではレプリカブーム以前、中型黎明期のヒット作を紹介する。 ※ヤングマシン2009年9月号より

あの頃の中型 青春名車録「4気筒再び」(昭和54年)

それまで全盛を誇った2気筒のブームを収束させたのが、カワサキのZ400FX。CB400フォア以来途絶えていた待望の4気筒は、DOHCヘッドを採用し一気にナンバー1セールスを記録した。来るべき’80年代に向け、次期戦力機としてFXが投入されたのは、昭和54年(’79)の春。角張ったフォルムの大柄な車体はZシリーズの上級モデルを思わせ、発売されると瞬く間に中免ライダーを虜にしたのだ。

試乗車は改良版のE2で動画のテスターは丸山浩さん。

KAWASAKI Z400FX

昭和52年(’77)5月にCB400フォアの生産が終了後、400㏄クラスに4気筒モデルは不在だった。しかしそれは不要だったわけではなく、ユーザーは絶えずメーカーに要望の声を送り続けていたのだ。そして、その声に応えたのがカワサキだった。最高出力はクラス最強の43psを叩き出し、4気筒ならではのパワー を誇ったが、車重も乾燥で189kg(初期型)とズッシリ重かったため、必ずしも速いとは言えない面もあった。それでも、当時普及しつつあったキャストホイールに前後ディスクブレーキを備え、始動方式はセルのみとされたのも新時代の到来を感じさせた。

商品性の高さは、昭和57年(’82)に後継モデルのZ400GPが出てからも併売・再生産されたことからも明らかだった。もちろん、FXの登場以降は各社から4気筒のライバルが続々と登場し、’80年代の初めにかけてベストセラーを記録。これが起爆剤となって後の400cc市場は加速度的に急成長、発展を遂げたのである。なお、FXのエンジンとスタイリングは’80年代の終わりにゼファーへと受け継がれ、転生を果たしたのだ。

主要諸元■全長2100 全幅785 全高1125 軸距1380 シート高805(各mm) 車両重量189kg(乾燥)■空冷4スト並列4気筒DOHC2バルブ399cc 43ps/9500rpm 3.5kg-m/7500rpm 変速機6段リターン 燃料タンク容量15L■ブレーキF=ディスク R=ディスク■タイヤF=3.25-19 R=3.75-18■新車当時価格38万5000円 ※昭和54年(’79)

【KAWASAKI Z400FX 昭和54年(1979)4月】欧州ではZ500として発売されたモデルの国内版E1。CB400フォアI/IIの生産終了の約2年後に発売された2番目の直4中免モデルだ。

【KAWASAKI Z400FX 昭和54年(1979)12月】動画の試乗モデルE2。後輪リムが2.15になり、ライト下にエンブレムを追加。価格も1万3000円アップした。

【KAWASAKI Z400FX 昭和55年(1980)10月】E3はヘルメットホルダーを標準装備。ストライプ入りの銀と黒を用意。7000円アップ。

【KAWASAKI Z400FX 昭和56年(1981)8月】E4はグラブバー、トランジスタ点火、セミエアフォークを採用。価格は3万円アップ。

【KAWASAKI Z400FX 昭和56年(1981)12月】500台のみが生産された希少な限定仕様E4A。Z1Rをイメージさせるビキニカウルの装着と、シリンダーなど各パーツに配色された赤が特徴的だ。

【KAWASAKI Z400FX 昭和57年(1982)12月】’82年秋の時点ですでに後継車となるZ400GPは完成していたものの、マニアからの熱心なラブコールに応えべく、カワサキは最後のZ400FXとなるE4Bを発売。

中型二輪免許

「あの頃の中型 青春名車録」はパート1~5までの連載で、中型モデルが輝き始めた昭和50年代の人気車を5回に分けて動画とセットで紹介していく。「自二車は中型二輪に限る」と運転免許証の条件に記載された最初の世代に送る「あの頃」のバイク特集だ。

取材協力:ZEPPAN UEMATSU
〈動画〉GS400 vs HAWK2(ホーク2)試乗インプレッション【あの頃の中型#1】記事はこちらへ。
〈動画〉RZ250 & RZ350試乗インプレッション【あの頃の中型#3】記事はこちらへ。
〈動画〉XJ400D & CBX400F試乗インプレッション【あの頃の中型#4】記事はこちらへ。

 

いち

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本誌編集長。雑誌は生き残りタイアップ全盛期だというのに、ひとり次期型ネタを嗅ぎまわって反感を買う現代のスクープ魔王。
■1972年生まれ
■愛車:BMW R100GS(1988)

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