マシン・オブ・ザ・イヤー2018
昭和~平成を駆け抜けた国産名車たち

日本車LEGEND#4.1(昭和56~59年)’80sターボは全メーカーが投入

日本が生んだ伝説の名車たちを紹介するシリーズ。国産市販バイクが世界の頂点に上り詰めた昭和44年(1969年)から現代に至る50年の間に登場した”エポックメイキングなロードスポーツ”をテーマにお届けする。本稿は昭和56年~59年(1981~1984)、通常シリーズと異なり、ターボ搭載マシンに絞ってみた。

ターボ機構によるハイパワーの追求

現代におけるダウンサイジングターポは、排気量を小さくしつつターボによって必要なトルクを生み出し、不要なときは過剰な燃料供給が行われないようにして、コンパクト化と省燃費を実現するというコンセプトで作られている。ところが、昭和50年代のターボといえば、当時の制御技術では優れたドライバビリティが提供できず、また現代ほど省燃費とも言えなかったため、過給機マシンはいったん途絶えることになる(現在はカワサキがニンジャH2シリーズにスーパーチャージャーを搭載)。時代のあだ花になったとはいえ、これほどロマンにあふれたマシンたちもそうはないだろう。

世界初の量産2輪車ターボ車:CX500TURBO

’80年代、4輪車で流行していたターボが一時バイクにも波及した。その先兵が世界初の2輪ターボ車、CX500ターボである。GL500の縦置きVツインをベースに各部を強化し、IHI製の量産用世界最小ターボを巧みに搭載。コンピュータ制御のFIや空力に優れたカウルも採用した。排気量は496ccながら1000cc並みの82psをマーク。省エネをアピールしたが、国内では認可が降りず、輸出専用だった。’83年にはCX650ターボに進化した。

ホンダ CX500TURBO

【HONDA CX500TURBO 昭和56(1981)年】主要諸元■空冷4ストV型2気筒OHV4 バルブ 496.9cc 82ps8000rpm 8.1kg-m/5000rpm■239kg(乾)■F=3.50V18 R=120/90V17 ※諸元は1981年

ホンダ CX500TURBO

当時のホンダF1 と同じボア78mm×ストローク52.2mmを採用。シリンダーVバンク前にタービンを配置した。ターボが効くのは4500rpm以降。

ヤマハは世界初のキャブターボ:XJ650TURBO

三菱重工製のターボを搭載。ライバルがFIだったのに対し、世界初のキャブレター仕様となった。シャフトドライブも特徴的。

ヤマハ XJ650TURBO

【YAMAHA XJ650TURBO 昭和57(1982)年】主要諸元■空冷4スト並列4気筒DOHC2バルブ 653cc 90ps 8.33kg-m■230kg(乾)

650ベースで車名の85psを発揮:XN85

GS650Gをベースにターボを搭載。シリンダー後部にタービンを積み、中速域の扱いやすが自慢。車名の通り85psを誇った。

スズキ XN85

【SUZUKI XN85 昭和57(1982)年】主要諸元■空冷4スト並列4気筒DOHC2バルブ 673cc 85ps 7.8kg-m■225kg(乾)

完成度が高かった世界最速ターボ:750TURBO

最後発として登場し、歴代ターボで最強の112psを発揮。タービンは日立製で、ナナハンながら最高速235km/hを達成した。

カワサキ 750TURBO

【KAWASAKI 750TURBO 昭和59(1984)年】主要諸元■空冷4スト並列4気筒DOHC2バルブ 738cc 112ps 10.1kg-m■233kg(乾)

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ヨ

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帰ってきたネイティブ足立区民。ヤングマシン、姉妹誌ビッグマシンで17年を過ごしたのち旅に出ていた編集部員だ。見かけほど悪い子じゃあないんだぜ。
■1974年生まれ
■愛車:MOTOGUZZI V7 SPECIAL(2012)

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