マシン・オブ・ザ・イヤー2018
インドネシアではW800とシリーズ化

2018新型W175の試乗インプレッション

11月にインドネシアでデビューしたW175の試乗レポートが現地の『MOTOR Plus』から届いたので早速日本語化してみた。国内で発売する見込みはないが、アジアで走り続けているWシリーズの雄姿をお届けしよう。

クラシックバイクに乗る!

カワサキの新型、W175に乗る時が来た。西ジャワ州ボゴール、レインボーヒルズのワインディングを走ることでW175の素性が見えてくるだろう。少々路面は荒れているが頂上まで駆け上がっていこう。

W175のシート高は775mmで、身長173cm、体重55㎏の平均的なインドネシア人にとって足着きは問題ではない。ソフトなタックロールシートはレトロな色調で、W175の雰囲気を引き立ている。ハンドルバーは十分にワイドでリラックスできるもの。ただし、身長170cm以上のライダーにとってわずかに低く感じられるので、ライザーを加えて高くする必要があるかも知れない。

文:Uje(MOTOR Plus) 写真:GT(MOTOR Plus)

飛ばすよりもリラックス

エンジンはセルスターターで始動。エキゾーストノートは静かでスムーズだ。これはクラシックな外観とは相反する部分と言える。キックスターターがないのもレトロな外観と合わないかも知れない。クラシックモデルは、エンジンをキックで始動することも楽しみの一つではないだろうか?

とは言え、W175の加速は低回転域から力強くとても楽しい。メーターはスピードだけなので、回転数が分からないのは残念。最高出力は13ps/7500rpm、最大トルクは1.3㎏-m/6000rpmと発表されている。また、70~80㎞/hまでは素早く楽に加速するが、100㎞/hまでは到達が難しそうだ。実際、W175は飛ばすことよりリラックスして楽しむのがいいだろう。

エンジンは177ccのSOHC空冷単気筒。キャブレターはミクニ製VM24を装備する。新設計ではなく、フィリピンで発売されているBarako2(バラコ2)というモデルのエンジンを流用している。ちなみにバラコ2にはキックスターターが装備されているが、W175では省略されているのが分かる。

ジャカルタの渋滞でもスイスイ

ハンドリングも操縦しやすく、わずか126㎏の車重なのでジャカルタの大渋滞でも自在に走れるだろう。一人乗りならかなり勾配のきつい坂道でも問題なし。しかし、70㎏のカメラマンを後ろに乗せた時は少し時間はかかり、ギヤは1速で走行で登っていくことになった。路面の悪いところではサスペンションがミシミシ動く。リヤサスは5段階の調整幅があるので、それで解決するだろう。シートは快適だ。

メーターはいたってシンプル。インジケーターも3つしかない。インドネシアではフロントにもナンバープレートの表示義務があり、メーターの前にステーを設置する。

Wシリーズのディテールを継承

W175は、インドネシアでW800、W250(エストレヤのネーミング変更)とともにシリーズ化されたクラシックライン末弟の一台。W800は2016年5月、エストレヤは2017年4月にファイナルエディションが発売され、日本国内では在庫限りとなってしまったが、インドネシアではこれから走り始めるという展開となった。そこで新たに登場したのがこのW175。フィリピンのバラコ2をベースとしつつも、リヤ4本ショックを2本に改めるなど、全面的にに刷新されている。タンクのエンブレムやキャブトンマフラー、タックロールシートなどで雰囲気満点だ。

安っぽさは皆無のディテール。写真のシルバーのみサイドカバーにゼッケン風のステッカーが貼られている。

KAWASAKI W175SE インドネシア仕様STDが2980万ルピア(約23万5000円)、写真のSEが3080万ルピア(約24万3000円)で発売されている。STDは白の単色にリムが無塗装となる。SEは写真の銀の他、緑と黒をラインナップする。

■主要諸元■全長1930 全幅765 全高1030 軸距1275 シート高775(各mm) 車重126㎏■空冷4スト単気筒SOHC2バルブ177cc 内径×行程 65.5×52.5mm 13ps/7500rpm 1.3㎏-m/6000rpm 5段リターン 燃料タンク容量13.5L■ブレーキF=ディスク R=ドラム■タイヤF=80/100-17 R=100/90-17

ニュース提供:MOTOR Plus(インドネシア)

いち

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本誌編集長。雑誌は生き残りタイアップ全盛期だというのに、ひとり次期型ネタを嗅ぎまわって反感を買う現代のスクープ魔王。
■1972年生まれ
■愛車:BMW R100GS(1988)

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